女優・中谷美紀が10月1日、都内で開催された「連続ドラマW 東野圭吾『片想い』(10月21日スタート)完成披露試写会&舞台挨拶」に登場した。東野圭吾の100万部を超える傑作ミステリーを映像化した同ドラマで、中谷美紀は性同一性障害を抱える主人公・美月を演じる。劇中で中谷は国仲涼子演じる理沙子との情熱的なキスシーンも披露している。
中谷美紀、桐谷健太、国仲涼子、大谷亮平の4名のキャストと永田琴監督が登場すると会場は拍手に包まれた。難役だがやりがいがあったという中谷は「性同一性障害の役柄ですので同性愛とは異なります。自分が男性として理沙子(国仲涼子)を愛するという設定でしたので、男性らしさを追求しました。同じ悩みを抱える方にとって違和感がないように演じたかった」と振り返った。イベントにもショートカットのヘアスタイルに黒いパンツで登場した中谷は、外見もかなりボーイッシュだ。続けて「桐谷さん、男前ですよね。桐谷さんに負けないように一生懸命筋トレしまして、ヒレステーキや卵を食べてプロテインを増やして。(でも)男になろうとしてなりきれないもどかしさを常に感じて演じていました」と役作りに励んだことを明かし、「最終的な目標は国仲涼子さんを惚れさせて、向井理さんから奪い取る、でした。残念ながらそこまで至らず。桐谷さんの方が面白いので、現場で嫉妬心を感じていました」と冗談も交えて理沙子に対する熱い思いを告白した。
それに対して国仲はキスシーンについて「台本を読んだ時からドキドキしていて。どうやって撮影するのか、受け身なのか、こっちから行くのか…。撮影当日は女性とのキスシーンは初めてなのですごく緊張しましたね」と初体験を思い起こし、「優しさで包み込まれるような」と中谷とのキスを表現した。
女性とのキスシーンは今回で3回目という中谷は、「哲朗(桐谷健太)から理沙子を奪おうと思ってキスをしていました。最も長いロマンティックなキスを国仲さんとさせてもらいました」と笑顔を見せた。そこで桐谷は「そして、なぜか早田(大谷亮平)と哲朗がキスをする…そういったシーンはないんですけどね」と冗談めかして笑わせた。