タムさんによると、エミリーちゃんはその身体の大きさから保育園ではいじめられたようだ。「来年から学校に入学しても、いじめられるのではないかと心配です。娘は他の子たちより大きいことや、自分が他の子と違うという認識はあるようですが、理解することはまだできません。説明することも困難ですし、早いスピードで成長し続ける娘に不安を植えつけたくはないとも思っています」とも話している。
エミリーちゃんは今後、3か月に1度ホルモン注射をする予定だが、1回の費用が1,455ドル(約163,000円)もかかり、その副作用は50代以上の女性に起こる更年期障害のような状態を引き起こすとされている。わずか5歳にして更年期症状と闘わなければならない娘を思うと、両親としてもかなり辛いところであろう。
5歳にして8歳児の体格の上位1%に入るというエミリーちゃんは、ストレスが溜まれば急性副腎不全になる可能性があるうえ、病気や感染症を起こしやすいなど様々な問題を抱えている。共働きの両親はそのたびに仕事を休まなければならず、高額な治療費は一家の稼ぎだけでは追いつかない。
現在、寄付金サイト「GoFundMe」でエミリーちゃんの治療費の寄付を呼びかけているタムさんは、「娘には子供らしく過ごす機会さえ与えられませんでした。見知らぬ人に寄付をお願いするのは心苦しいのですが、娘の人生を少しでも改善させてあげたいし、普通の5歳児のような気持ちを味わわせてやりたいのです」と綴っている。
このニュースを知った人からは「たった5歳でそんな苦しみ、なんてかわいそうに」「でも、幼い子供のこんな複雑な病をメディアに晒す両親はちょっと…」「私の娘も似たような症状だけど、子供のことを考えるとプライベートなことだし、わざわざ公表はしないわ」「オーストラリアの治療費、高いんだね。寄付金集まるといいね」といった声があがっている。
画像は『GoFundMe 2017年9月26日付「Emily. Teenager Before Her Time」(Tam Dover)』のスクリーンショット)
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)