世界で最も身長が低い人のひとりとされる人物がインドのマディヤ・プラデーシュ州にいる。バソーリ・ラルさんは現在50歳だが、身長は73.6cmだ。いじめられた過去もあったが現在は村の人から愛され、他方からもバソーリさんに会いに多くの人が訪れるという。英『Metro』や『The Sun』が伝えた。

ピンクのタンクトップを着て歩く姿のバソーリさんは、一見幼児のようだ。しかし顔に刻まれたシワは人生を50年生きて来た証そのものである。バソーリさんは生まれた時、ごく普通の赤ちゃんの身長だった。しかし5歳の時に突然成長が止まり、今は50歳にして身長は73.6cmだ。

バソーリさんの一家は貧しく、バソーリさんの成長が止まっていることに気付きながらも経済的事情から医師に診せたことは一度もなかったそうだ。バソーリさんは現在、兄のゴピさん（55歳）や兄嫁のサティアさんと一緒に暮らしている。

身長が低いことで過去には「エイリアン」と呼ばれ、一時期は村人からいじめられたこともあったバソーリさんだが、今ではちょっとした有名人になった。兄のゴピさんはこのように話している。

「違う村から私たちの家に弟を見に多くの人が訪れます。好奇心を持たれることはとてもありがたいことで、みな弟を愛し気にかけてくれているので誇りに感じています。」

また、義姉のサティアさんもバソーリさんを実の弟のように気にかけている。「義弟はとても前向きです。身長が低いことを全く気にしていません。良い人たちに囲まれてウイスキーがあれば弟は幸せなのです」と語る。