■代謝の良い体にするレシピを考案
―なるほど。今回のレシピ本にはその体づくりのノウハウが詰まっているのですね?
近藤:はい。代謝を良くする体づくりのため、今回V(野菜)P(たんぱく質)C(炭水化物)を考案させていただきました。人間の体には「五大栄養素」や「七大栄養素」が必要ですが、どれをどのぐらい食べたらいいかというのは難しいので、その割合を目安として「V」2:「P」1:「C」1にしました。そのバランスにそってすべてのレシピを考案しました。
■数字にはこだわらない
―カロリー計算しなくて良いというのはどうしてですか?
近藤:私は数字はまったく気にしていなくて、体重計にも乗らないんですよ。1kg増えた、痩せたと数字にこだわるとストレスになってしまいますし、数字を減らしたいわけではなくて見た目を痩せさせたいわけなので、鏡の中のシルエットを見るようにしています。「今日はちょっとお腹が出てるな」とか自分の裸をチェックはしますけど、数字は意識しないですね。
■基本腹6~8分目を意識
―他にダイエットを成功させるコツはありますか?
近藤:基本、腹6分目から8分目を意識してもらうことですね。またこの本に「モデルご飯7つのルール」としてダイエットに対する考え方も載せています。たとえば「一日三食、食べなくてもいいよ」「お腹が空いたら食べてね」などコツを書いています。間食にはどうしてもお腹が空いたときだけ少量食べる「小鳥食べ」を勧めています。
―「小鳥食べ」ですか。私は食べ始めると、なかなか少量に抑えることができないのですが、どうしたら抑えられますか。
近藤:1個で「ああ、美味しい」という満足する気持ちが大切です。「小鳥食べ」は習慣になれば苦にならないですよ。それと食事でちゃんと栄養が足りていれば、間食は減ると思います。今、炭水化物を抜かして甘いお菓子やアイスクリームで脳を満たすという糖尿病に向かってしまう食事をしている人が多いです。
■炭水化物抜きダイエットはNG
―炭水化物を抜くダイエット、よく聞きますね。
近藤:炭水化物抜きや、たんぱく質だけというのは絶対に良くなくて、やはりバランスがすごく大切です。体を代謝できる食事というのは、バランスが良くないとダメなので、肉だけ食べても体に毒素が溜まりやすくなってしまうし、いつも野菜だけでも痩せ細ってしまいます。
■運動もやはり大切
―運動も必要ですか?
近藤:もちろんです。これをやれば痩せるとかこれを食べれば痩せるというのは難しく、人間の体はもっと複雑なもので、運動も大切ですし、睡眠や水分もダイエットにつながっています。
―近藤さんはどのような運動をされているのですか?
近藤:バーレスクダンスとヨガを週2回以上しています。ヨガは血の巡りが良くなったり呼吸法が自律神経を整える効果があってリラックスするんですね。仕事で神経が疲れてしまうのをヨガで伸ばしてあげてリラックスしています。ダンスは有酸素運動で体に要らないものを燃やしてくれますし、筋肉をつけてくれますし、やっていて楽しいので。バーレスクダンスはヒールを履いてするダンスなんですけど、激しいですね。ビヨンセみたいな(笑)。運動は大好きです。
■レシピは簡単ヘルシーなものを厳選
―こちらの本のレシピは、難しかったり、特殊な食材が必要ということはないですか?
近藤:すべて簡単なものを厳選していて、火鍋はちょっと時間がかかりますが、基本20分前後で作れます。材料は基本、スーパーで買えるものです。それにプラスアルファとして流行りのスーパーフードや、栄養をちょい足しできる雑穀も使っていますけど、それが無いからできないというレシピはありません。(プレートのメニューを)全部作るのではなくて1品でもいいですし、盛り付けも食器選びからファッションのように楽しんで。楽しく美味しくというスタンスで。続けられることが大切ですからね。
―この季節にオススメのレシピは何ですか?
近藤:とにかく暑いので火を使わないレシピになりますが、「アボカドポキ丼プレート」ですね。切って漬けて載せるだけなのでとにかく簡単ですし、酵素がたっぷり摂れます。
■楽しく美味しく嬉しいダイエットを
―最後に、こちらのレシピ本をどのような方に読んで欲しいか教えてください。
近藤:昔の自分みたいに自分の体を苦しめたり、傷つけたりしてダイエットしている方々に読んでいただきたいです。「もっと楽しく美味しく嬉しいダイエットをしようよ」というメッセージを込めて。絶対に痩せさせる自信はあります。ただいろいろなコツが要りますので、この本にヒントを載せています。あとはすべて美味しくヘルシーな料理を厳選しているので、シンプルに料理が好きな方にも読んでいただきたいですね。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)