『Health Headlines』によると、出産した女性の600人に1人は赤ちゃんが誕生するまで妊娠していることに気付かないという。カナダに住むこちらの女性もそのうちのひとりだったようだ。突然の陣痛で出産したのは、なんとスーパーマーケットのトイレ内。幸いにも母子ともに元気で、このたびその赤ちゃんがユニークな記念写真の撮影に臨んだことを英『Independent』など複数メディアが伝えた。
カナダ・ノバスコシア州ハリファクスに住むアシュリー・ミラー=クロスさんは4月28日、いつものようにベイヤーズレイクにあるスーパー「Antrantic SuperStore(アトランティック・スーパーストア)」を訪れた。
スーパーに着いた途端、腹部に激しい痛みを感じたアシュリーさんはすぐに店内のトイレに駆け込んだ。その頃、事務所にいたストア・アシスタントマネージャーのマルコム・コミューさんは、トイレから女性の叫び声を聞いている。
マルコムさんは女性従業員とトイレに駆け込み、ドアを開けた。するとアシュリーさんは「赤ちゃんが生まれる!」と叫んだという。マルコムさん曰く「女性から赤ちゃんが半分出ていた」状況だったため、すぐに緊急通報番号へ連絡した。店内クリニックの医師に助けを要請し、医師とともに出産に立ち会ったマルコムさんは、「出産を手助けしたのは初めてですし、この店で赤ちゃんが生まれたのも初めてのことです」と話している。
無事に男児エズラ君を出産したアシュリーさんは5月1日、夫カイルさんと生後10か月になる娘ミアちゃんを連れて4人で再びスーパーに出向いたところ、スーパーからは1年分のオムツがプレゼントされたそうだ。「とても助かる」と喜ぶアシュリーさんは、今回の突然の出産についてこのように語っている。
「昨年8月に娘を出産してからは体重が減らず、増えてもいなかったんです。サイズも変わっていなかったし『何かが無性に食べたい』ということもなかったので、まさか妊娠しているとは思ってもいませんでした。サポートしてくれたみなさんにとても感謝しています。特にマルコムさんと、出産時にそばにいてくれた女性には本当に有難い気持ちでいっぱいです。」