可愛がっているペットが突然失踪してしまったら、飼い主の悲しみは深くどんなことをしても見つけたいという思いに駆られることだろう。どれだけ捜しても見つからずついに諦めた飼い主だったが、このほど6年ぶりに愛犬が発見され再会を果たしたことを英『Gazette Live』が伝えた。その奇跡に、犬が搬送された獣医院スタッフも驚きを隠せない。
英ミドルズブラに住むシェリル・マッケイブさん(32歳)は、生後5週目の時から7年飼っていた愛犬パターデール・テリアのミッツィを自宅の庭で何者かに盗まれてしまった。
愛犬家のシェリルさんにとってショックは大きく、何か月も行方を捜したという。「6年前は今ほどSNSが普及していなかったので、私たちにできたことといえばポスターを貼って近所をたずね歩くことでした。でもミッツィは見つからなかったんです」とシェリルさんは当時を振り返る。
「もうどこかで死んでいるのかも知れない。二度と会えないのかもしれない」シェリルさんはそんな気持ちを抱くようになり、ミッツィとの再会を諦めていた。
ところが2か月前、シェリルさんのもとに1本の電話が入った。それはミッツィが見つかったという知らせだった。ミッツィはサースクの近くを走る高速道路のそばで発見され、偶然にもテレビ番組シリーズ『The Yorkshire Vet』の収録が行われている獣医院に運ばれた。
そこのスタッフがミッツィのマイクロチップから飼い主のシェリルさんを見つけ出して連絡したのだが、なにしろ6年もの年月が経っており、留守電に残されたメッセージを聞いてもシェリルさんはにわかに信じがたく「4回も繰り返し聞いてしまった」ほどだったという。
6年も会っていなかったミッツィが自分のことをすっかり忘れてしまっているではと思い、シェリルさんは獣医院に迎えに行く時も不安だったそうだ。しかしミッツィは会った瞬間に尻尾を振り、シェリルさんの顔を舐めた。