米東部を襲ったあの超巨大ハリケーン「サンディ」。ペットを失った人も多いことが伝えられていたが、なんと1年半を経て奇跡的に飼い犬を取り戻した家族がニュージャージー州にいた。
2012年10月下旬、ニューヨーク州をはじめ米東部を直撃し、甚大な被害を与えて去ったハリケーン「サンディ」。その時行方不明になっていたペットについては、今では残念ながら多くの人が諦めを口にするようになっている。そのような中、ニュージャージー州ではちょっとした奇跡が起きていたもようだ。
ハリケーン「サンディ」により、同州モンマス郡キーンズバーグのチャック・ジェームズさんのファミリーでは、テリアとピットブルのミックスである愛犬の“Reckless”が裏庭から逃げ出し行方不明となっていた。一家はその後、数か月間にわたりモンマス郡のアニマルシェルターに足を運び、Recklessの姿を探すも何も収穫はなかったという。
そして少し前からチャックさんとエリシアさん夫妻は、長女のアリーちゃんが間もなく10歳の誕生日を迎えることもあり、Recklessのことはそろそろ諦め新しい犬を迎えよう、きっとサプライズなプレゼントになると考えるようになっていた。こうして5月1日、久しぶりにシェルターを訪問した夫妻は信じられない光景に出くわす。迷い犬として保護されたという、なんとも懐かしい顔立ちの犬が嬉しそうにエリシアさんの足元に近づき、横になったのだ。それは紛れもなくReckless。その犬が自分たちのペットであったことをシェルターの職員に証明するため、チャックさんは友人に連絡し、かつての画像を送ってもらった。
飼い主あるいは里親が見つからない場合、そうした犬たちは時間の経過とともに殺処分となることから、タイミングはとても重要であった。「神様の思し召しとしか言いようがありません。感謝しています。Recklessは以前より少しふっくらとした感じで、シェルターの皆さんによく食べさせてもらっていたのでしょう」とAP通信に語ったチャックさん。愛犬と再び一緒に暮らせる幸せをかみしめているものの、ハリケーン「サンディ」で被害を受けた家屋の修復工事がいまだ完了しておらず、ファミリーは実はいまだにホテル住まいだそうだ。
※ 画像はindependent.ieのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)