「Pictures for Sale(絵のセール中)」
「$1(1ドル)」
「Designed by Haden(デザインはヘイデン)」
リンカーントンに住むヘイデン君は、こう書かれた大きな看板を自宅前に出し、3か月前から自分が描いた絵の販売を始めた。「何とか弟の助けになりたい」と1枚1枚に想いを込めるヘイデン君。
「売ったお金でマックスにおもちゃを買うんだ。そして彼をハッピーな気持ちにさせてあげたい。それに絶対あきらめちゃダメだってことを伝えたいんだ。」
マックス君は生後9か月の時に受けた遺伝子検査で、脊髄神経や脳神経に腫瘍ができる「神経線維腫症」という珍しい病気であることが判明した。しかしここに来てマックス君の容態が急激に悪化。弟のことを心配したヘイデン君は数か月前、マックス君の部屋にベットマットを持ち込み一緒に眠るようになった。
母親のシンシア・ディヴィスさん(29)は2人の息子についてこう語っている。
「活発だったマックスが今ではベッドから出たがらないのです。腫瘍はもちろん、偏頭痛、神経障害、発作、筋肉が弱くなるなど症状をあげればきりがありません。ヘイデンとマックスはいつも一緒です。今のヘイデンはマックスのためならどんなことでもするでしょう。」
そんな弟思いのヘイデン君が得意とするのはモンスターやガイコツの絵だというが、作品には動物なども登場する。3か月で絵の売り上げは100ドルにもなりヘイデン君はつい最近、その一部でレゴやおもちゃを購入した。もちろんマックス君と一緒に遊ぶためだ。
シンシアさんは「実はヘイデンも自閉症なのです。絵を描くことは彼にとってもいいセラピーになっているようです。こんな形でマックスを助けているヘイデンをとても素晴らしいと思います」と語っている。
一方のヘイデン君は「僕はマックスにハッピーになってほしいだけ。マックスがハッピーなら、僕もハッピーなんだ」とコメントしている。
人を思いやる気持ちに触れると、周りの人々の心も温かくなる。中国では昨年、大学に通いながら93歳の祖母の世話をするLiu Linさん(20)が話題になった。彼女は「世話になった祖母に恩返しをするのは当然のこと」と語り、ネチズンたちの涙を誘った。
出典:http://now100fm.cbslocal.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)