海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】引っ越しで置き去り ご主人の帰りを信じる犬 廃棄処分の家具に寄り添い1か月(米)

「捨てられてしまったこともわからず、“ブー”は家族のニオイが染み込んだ家具に身を寄せ、ご主人が寝ていたベッドにたたずんだまま動かないのです。」

ミシガン州デトロイトのメディア『wxyz.com』にそう話すのは、ノースウェスト・デトロイトにあるコミュニティに暮らす人々。誰からも愛されていたピットブルのミックス犬が、家族の引っ越しに伴っていくつかの粗大ごみとともに置き去りにされてしまったという。姿形も美しく温和なブー。その様子を捉えた写真がSNSに投稿されると、あまりにもひどいと飼い主を非難する声が続出している。

一度だけ戻り、1時間ほどかけて置き去りにした家財道具の中から必要なものを選び、車に積んで再び去って行く様子が目撃された飼い主。しかしブーを連れていくことはなかった。哀れに思った隣人たちはブーにエサを与え続けているが、1か月が過ぎたことから「飼い主の気が変わってブーを迎えに来るのでは」といった楽観的な意見はもう出ていない。一家は大家に追い出されるようにしてその町を去ったこともわかっている。

犬の保護団体である「デトロイト・ユース&ドッグレスキュー」のマイク・ディーゼルさんは、「ブーが本当に気の毒。そして誰もがブーの姿を見て胸を痛めているのです。こういう経験で犬はひどく傷つき人間不信に陥ります。ブーの場合も15時間以上かけてじっくりと向き合い、私の声を覚えさせ、決して傷つけないことを理解させて少しずつ信頼を得るよう努めました」と説明する。

その甲斐あって、ブーを診断したグロースベック動物病院の獣医ローラ・オーウェンスさんは「とても素晴らしい子です。私を怖がったりせず尻尾を振って近づいて来てくれました。ブーの心身の状態はとても健康と言えるでしょう」と添えた。

まだ1か月ほど動物病院の保護下におかれるが、その後はブーのために新たな飼い主を募集するとのこと。関心があるという方はデトロイト・ユース&ドッグレスキュー、あるいはグロースベック動物病院に連絡してほしいそうだ。

出典:http://www.wxyz.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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