海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】飼い主が乗った救急車を全力で追った愛犬。隊員のハートフルな決断に拍手。(米)

ペットの犬というのは、言葉こそ話せないものの家族と真に心を通わせることができる上、飼い主のもとを離れたがらない寂しがり屋なところもある。そんなことを改めて感じさせてくれる話題がアメリカから飛び込んできた。

米テキサス州メイソン郡で先月、郡救急医療サービスの救急車に急病人の飼い犬も載せるという、いわば“御法度”なハプニングが起きていた。動物に関する厳しい規則を知りながら、あえてそれを破ったのは救急救命士ら。その行為を称えるわけにはいかないながら、急病人と愛犬の絆を無視しなかった救急救命士たちに、“ハートフル”の声が集まっている。

ひどいめまいを訴えている牧場経営者のJR・ニコルソンさん(85)と付き添いの従業員ブライアン・ライトさんを乗せ、約30km離れたフレデリックスバーグの病院へと向かったその救急車。ところが運転手は突然車を停止させ、皆に「さっきからずっとこの車を追いかけてくる犬がいる」と話した。それはニコルソンさんが飼っているビーグル系のミックス犬“バディ”。郡のアニマルシェルターに保護されていたバディを、犬好きのニコルソンさんが4か月前に譲り受けて育てていたのだ。

規則上、動物を救急車に載せることはならないが、飼い主の二コルソンさんのそばにいたいとして、サイドステップに懸命に手をかけてくるバディの様子には誰もが心を打たれてしまったもよう。救急救命士のタナー・ブラウンさんはその時の心境を、「とにかく驚きました。一刻も早くニコルソンさんを病院に送り届けなければならないし、犬も心配。これ以外の方法はないということになり、その犬を救急車に載せてあげました」と話している。

病院に到着し、バディとともに救急車の車内で待つことになった付き添いのライトさんは、「バディは興味津々とみえ、コントロールスイッチ類に飛びついてはサイレンやライトをオンにしてしまいました」と申し訳なさそうに話していることを地元メディアの『gosanangelo.com』が伝えている。ちなみにニコルソンさんは、数時間の検査を経て無事に病院をあとにしたという。

※ 画像はgosanangelo.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)