アジア発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【アジア発!Breaking News】10代で急逝したご主人の墓のそばで15日間動かず。やせ細った忠犬を保護。(印)

このほどインドで、10代にして急逝した飼い主が土葬され、その墓から一歩も動かず、2週間にわたり飲まず食わずとなっていた忠犬が保護された。

“僕のご主人が眠っている。だからいつまでもここで一緒に。”これがその犬の素直な気持ちであったのだろう。インドのチェンナイでは今、飼い主をこよなく愛し、骨と皮ばかりに痩せ衰えてもご主人と一緒にいる道を選んだ忠犬“トミー”が話題となっている。

彼の飼い主は、建設労働にあたっていた18歳のバスカール・シュリ(Bhaskar Shri)さん。建設現場にもトミーを連れて行き、このペアは5年間、親友として常に一緒に過ごしてきた。しかしバスカールさんは8月2日に交通事故で急逝。そんなことを理解できるはずもないトミーは、バスカールさんが土葬された墓のそばから一歩も動こうとせず、寒暖の差に耐えながら飲まず食わずが2週間も続き、すっかりやせ細ったところで動物愛護団体の「Blue Cross」に保護された。

同団体のドーン・ウィリアムズさんはメディアの取材に、「8月上旬に、土葬されたばかりの墓の脇に犬がいることに気づきました。その犬が相変わらずそこに座ったままだと知ったのは、8月13日のことです。近づいてみると、なんと犬は涙を流していたんですよ」と語っている。ドーンさんは水とビスケットを置いてみたが、犬はそれでも墓を離れようとせず、ドーンさんは地元の人たちに尋ねて回り、そこでバスカールさんとトミーについての情報を得たそうだ。

保護と同時にドーンさんはバスカールさんの母親、シャリマティ・スンダリ(Shrimati Sundari)さんに相談。バスカールさんのにおいを思い出せるのであろうか、シャリマティさんが現れるとトミーは彼女に飛びついて、愛おしそうにその手や足をずっとなめるのであった。シャリマティさんは、すでにトミーの新しい飼い主になる意思を固めている。「息子の一番の友達だったトミーがいると、息子がそこにいるような気がします。トミーが無事でいてくれて本当に良かった」と語っているという。

※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)