米ニューヨークで現在開催されている「全米オープンテニス2016」。センターコートには連日のように数々のセレブが観戦に訪れているが、マイク・タイソンについて何とも情けない話題が飛び出した。
先月30日、全米オープンを観戦しようと娘のミランさんを伴ってクイーンズ区のフラッシング・メドウにある「USTAナショナル・テニス・センター/ルイ・アームストロング・スタジアム」にやってきた元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン(50)。ミランさんはテニスが大好きで、将来はプロ選手として活躍することを夢見ているという。
『ニューヨーク・ポスト』ほか多くのメディアが伝えているところによれば、そんなタイソンに怒りをあらわにしているのは会場でアイスクリームを販売している「ベン&ジェリーズ」の店員たち。タイソンはフリーザーに近づき、自らの手で“Half-Baked”という人気アイスをカップにすくい取ると姿を消してしまった。代金は5.50ドルであったという。
フリーザーに勝手に手を突っ込んだタイソンにある店員が「ちょっと何しているんですか、やめてください!」と注意したが、タイソンはケロッとして「アイスクリームがすごく食べたい気分なんだ」と答えており、その店員は同僚からも「やめておけよ、相手はあのマイク・タイソンなんだぞ」と止められてしまった。調子に乗ったタイソンは「俺、アイスクリームを盗んじゃったね~!」などとお茶目なフリをしながらも堂々と開き直っていた。店員はこの一件を店の管理者に報告。しかしそこでも「ああ、まさにマイク・タイソンのやり方だ。いいよ、放っておこう」と簡単にスルーされてしまったそうだ。
ブルックリン育ちで12歳までに51回も逮捕されたというエピソードを持ち、超非行少年らが集められる「トライオン少年院」でボクシングに出会ったというタイソン。ニューヨーク市が生んだボクシング界のスーパーヒーローという驕りが抜けず、ワルガキであった頃の精神も健在なのであろう。
この騒動の後、タイソンの広報を担当するジョアン・ミグナーノさんは「どうも誤解されている部分があるようですね。マイクはアイスクリームを持つと娘のもとに走って戻っただけです。マイクはその後、全米テニス協会のマネージャーであるデヴィッド・スレイドに代金を渡しており、アイスクリーム店もそれを受け取っているはずですから解決済みです」と釈明している。
出典:http://www.nydailynews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)