「お前はもう邪魔」 そんな母親のせいで10歳の誕生日に尊い命を奪われてしまった娘。鬼のような心を持った母親は、忌まわしい暴行事件を繰り返してきた恋人やその身内の女とともにわが娘の体を痛め傷つけ、薬物を注射して性的暴行すら加えていた。このほど米ニューメキシコ州で…。
『KRQE News 13』などが伝えたところによれば、事件が起きたのはニューメキシコ州アルバカーキのアーヴィン・ブルバードにある「アヨロヴィラズ・アパートメント」の一室。10歳の誕生日を迎えたヴィクトリア・マルテンスちゃんという少女が、母親を含む3名の大人に非常にむごたらしい方法で殺されてしまった。
この事件で逮捕されたのは母親のミシェル・マルテンス(写真・中央)とその交際相手であるファビアン・ゴンザレス(左)、そしてファビアンのいとこにあたるジェシカ・ケリー(右)の3名。アルバカーキ警察署によると、児童への暴行を疑う911番通報があったのは8月24日の午前4時半ごろ。しかし警察官が現場に到着した際にはヴィクトリアちゃんはすでに傷だらけで息絶えており、遺体を隠滅するための処理を試みていた3人について警察官は「恐ろしさのあまり身の毛がよだった」と表現している。
逮捕後の取り調べで、彼らがヴィクトリアちゃんにメタンフェタミンを注射して幼い体を好き放題もてあそび、性的に暴行し、刺したり首を絞めたりしていたことがわかっている。ミシェルには養育費の支払いに関するトラブルが1度あったものの、暴力的な犯罪を起こしたことはないもよう。だがファビアンは児童虐待、暴力など家庭内で様々な事件を繰り返していたほか、ジェシカは家庭内暴力のほかに万引きやアルコール・薬物の影響下の運転、麻薬密売などでも逮捕歴がある。そんな彼らに対するこのたびの起訴内容は誘拐、児童虐待、15歳未満の未成年者に対する淫らな行為、傷害致死、証拠隠滅などと容疑は多岐におよぶが、ファビアンは「歯止めが利かなくなったジェシカに俺はむしろミシェルとヴィクトリアを守ろうとした」と主張しているという。
同じアパートの住人でヴィクトリアちゃんを可愛がってきたローラ・ボブズさんは、「学校から帰宅したら、うちに呼んで10歳の誕生日を祝ってあげる計画でした。ヴィクトリアとは23日の夜に電話で話しましたが、『おばちゃん? 私はもう10歳なの。だからおもちゃなんて買わないでね』なんて言われましたよ。とても思いやりのある優しい女の子でした」と言って肩を落とした。心理カウンセラーであるローラさんは、「多くの人々を悲しみから救ってきた私が今、そのどん底でうちひしがれています。誰かにこんな私を救ってほしいです」と力なく語っている。
出典:http://www.wnd.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)