親がコンピュータゲームに夢中になっている脇で、「一緒に遊んで」「あれ食べたい」などと言っては邪魔をする幼いわが子。泣いたり騒いだりされれば親もゲームどころではなくなる。しかし、そこで親がわが子にまさかの殺意を抱くとは…。決して許されない事件が米テキサス州で起きていたようだ。
「ゲームの邪魔をされて腹が立った。」
こんな身勝手な理由で親に殺されてしまったのは、ダラスやフォートワースからもすぐというテキサス州タラント郡のウォートーガに暮らしていたエリー・サンダーズちゃん。たったの2歳であったことをヒューストンのメディア『chron.com』、フォートワースのメディア『Star-Telegram』などが伝えている。
裁判所に提出された宣誓供述書によれば、事件が起きたのは昨年12月12日。母親は美術展に出かけ、アンソニーは長時間にわたり当時5歳の長男とエリーちゃんの面倒を見ていた。夜になって帰宅した妻の目に、寝室のベッドで横たわっているエリーちゃんはすやすやと眠っているように見えたという。しかしその後、耳の後ろから出血し、呼吸をしていないエリーちゃんに気づいて夫妻はやっと911番通報。搬送先の「ノース・ヒルズ病院」の医師は午後10時頃にエリーちゃんの死亡を確認し、頭部、眼球、顔面に強いダメージを受け、背中には大人の歯型が2つ付いていたことから警察に通報した。
さらに今年4月に報告された遺体についての司法解剖の結果では、窒息が直接の死因であったことも判明。そこでアンソニー・マイケル・サンダーズという31歳の父親が逮捕・起訴された。過去にも同様の事件を起こしていたアンソニー。2011年にはエリーちゃんの母親の首を絞めて逮捕・起訴されていたが、2人は結婚。告訴も取り下げられていた。
現在ノースリッチランドヒルズ拘置所に身柄を拘束されているアンソニー。保釈保証金は大変高額な100万ドルと設定された。現在6歳となった長男は親類が世話している。母親の留守中に何が起きたのかを見ていたこの長男は事件当日の夜、8時30分まで寝室の妹に付き添い、起きるように幾度も声をかけ、体を揺すっていたことがわかっている。
出典:http://www.chron.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)