エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】TOKIOの“新宿DASH”×『行列』の“空きビルで町おこし” バラエティが日本を活性化

日本テレビのバラエティ番組で大きな企画がスタートした。TOKIOの冠番組『ザ!鉄腕!DASH!!』では8月7日の放送から“新宿DASH”を始動、さらに『行列のできる法律相談所』が9月11日の放送にて“空きビルで町おこし!世界の渡部ビル化計画!”を提案し応募を呼びかけた。

『ザ!鉄腕!DASH!!』では、大都会東京も昔は緑が広がり江戸時代には今の新宿も江戸・下町エリアの生活を支える米や野菜の生産地だったことを紹介。資料によるとキツネやタヌキ、ニホンカワウソ、トキ、コウノトリなど野生動物も生息していたことが分かる。図面を見ていたメンバーから「昔に戻すのは無理でも、今の時代に新しい生態系を作れたら」と希望が湧く。

9月11日の放送では屋上を拠点とするビルから400mほど離れたお寺の木々が広がる広い敷地に、赤外線で察知して撮影できる無人カメラを設置した。するとタヌキと思われる獣が映っており、新宿の生態系に詳しい専門家もタヌキを映像で見たのは初めてと驚く。このお寺の木々には大きなカブト虫もおり、新宿とは思えないほど自然がいっぱいだ。TOKIOは同番組で東京湾・工業地帯の一角に魚介類を呼び戻す“横浜DASH海岸”の企画が進行しているだけに、今回の新企画も注目だ。

もし新宿に「新しい生態系」が誕生すれば、自然が失われつつある他のエリアでも子どもたちが生き物を実際に見ることができる環境を作る上で参考になりそうだ。緑が増えれば地球温暖化対策にもなり今後の取り組みのモデルケースになるかもしれない。

また、『行列のできる法律相談所』で15周年記念ビッグプロジェクトとして公表したのは、全国に増え続ける空き家対策の一環として空きビルを有効活用して町おこしをしようというものだ。空きビルを所有するビルのオーナーや地方自治体へ応募を募り、番組が協力して有名人によるショップや企画を展開する。

アンジャッシュの渡部建が音頭をとる形で『行列のできる法律相談所 15周年記念ビッグプロジェクト!~空きビルで町おこし!“世界の渡部”ビル化計画!』と題して進められる。番組HPでは「地元に隠れた名産品を使ったレストランを出店したい」「1階にミニステージを作ってミニライブ&トークショーを行いたい」「地元でとれた貝を使ったアクセサリーショップを出店したい」といった具体例も提示されている。

このプロジェクトが成功すれば空きビルが老朽化してしまう前に有効活用できるので、番組企画をモデルケースにして行政と芸能界がタッグを組むという新たな方向性が生まれれば日本の活性化につながるだろう。どちらも大きな企画で実績を持つ番組だけに期待が高まる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)