エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】TOKIOの『DASH!!』が止まらない。“無人島要塞”初上陸からビーチで“リゾラバ”まで魅力全開。

TOKIOの番組『ザ!鉄腕!DASH!!』3時間スペシャルが視聴者から“神回”だと評判だ。なにしろ今回は、明治政府時代の人工要塞に正式に許可をもらって初めてテレビが上陸した。さらに、『DASH島』では絶滅危惧種のハヤブサを発見、貴重な映像を残すことに成功している。打って変わって、束の間の夏休みを満喫すべく島のビーチで5人揃って遊ぶ姿はまるでガキ大将だ。そうしたギャップこそTOKIOの魅力だろう。

これまでも『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)では、新企画の“世界一うまいラーメンつくれるか!?”のために最高級小麦「春よ恋」を育てることから取り組むなどこだわりを見せてきたTOKIO。視聴者から「本職は何?」とアイドルであることを忘れられそうになるほどだ。9月28日放送の3時間スペシャルではそんなTOKIOの魅力全開となる場面が続き、ツイッターでは「昨夜の鉄腕ダッシュは神回でした」とまでつぶやかれている。

大きな見どころとしては『DASH島』で、山口達也、城島茂、松岡昌宏が50年モノの手押しポンプを蘇らせる場面。やはり山口の職人のような知識と技が光った。その材料に必要な皮革を廃屋に探しに行った松岡が、誰もいないはずのところから「ドン」「ドン」と音がしてビビる。実は国分太一と長瀬智也のイタズラだと分かり、顔を見合わせて「ヤベーッ! この3人が集まった」、「ダメなパターンだなこれ!」と自称“ガヤ”メンバーが騒ぐシーンもTOKIOらしい。

後半ではこの『DASH島』に渡り鳥のヒヨドリが群れているところを発見する。国分太一とスタッフがそれを観察するうちに、猛禽類がヒヨドリを襲って食べていることまでつきとめる。それは絶滅危惧種のハヤブサで断崖絶壁の穴に巣を作っているらしい。そこでメンバーと協力して、和紙で作った熱気球にカメラをつけてハヤブサが驚かないように静かに観察することとなる。気球に熱気を送る燃料は島に生えるヤブツバキを原料としたつばき油だ。

そのつばき油を作るために、城島茂は1人で島の断崖に生えるヤブツバキの実を探して回る。推定、地上12メートルの断崖に登り、海風に吹かれながら「風、強いなー」「うわっ、高い!」とツバキの実を採るリーダー。地味ながらも命がけの働きをしている。

『DASH島』で束の間の空き時間にボートを漕いで海岸についた5人は、松岡昌宏の「リゾラバしようぜ」という掛け声でビーチ遊びをすることに。彼の中ではビーチではしゃいで遊ぶことこそ“リゾラバ”なのだ。5人はここでもTOKIOらしさを発揮して、流れ着いたロープやブイ、板切れ、なぜかスイカなどを集めて“サーフィン”や“スイカ割り”を楽しむ。キレイな白いまな板を見つけた時には、「まな板だ!」と松岡が興奮。長瀬から「まな板じゃ遊べないでしょ?」と言われて「お前は全然、まな板のすごさを分かってない!」と“ビュン”と片手でまな板を回転させてみせた。松岡もこの時ばかりは職人気質が目覚めたようだ。

そしてもう1つの目玉となったのが東京湾にある、明治政府が作った人工の無人要塞“第二海堡”への初上陸である。国有地で一般人の立ち入りは禁止となっているその無人島に、国の許可をもらって山口達也と城島茂が『DASH海岸』でおなじみの専門家と船で渡った。船に乗る前に、同行してもらう国土交通省関東地方整備局・副所長に挨拶した山口が「あの…『鉄腕!DASH!!』でよろしいんでしょうか?」と恐る恐る確認すると、「初めてでも、けっこうでございます」と笑顔で返ってきたのでホッとひと安心。「うわー、すげえなこれ」と改めて感激した山口は、「おいっちびっ子! ちゃんと見とけよ今日は! スゴイ映像を見せるからな!」とカメラを通して呼びかけていた。

“第二海堡”では、周辺の海に人の手が入らず自然が保たれている。岩場や砂地の環境もよく本来、東京湾にはプランクトンも豊富なので魚や貝、アマモなどの生物はどれもよく育っており、その巨大さに驚いた。周辺の海の状況が分かり、専門家は「『DASH海岸』にも大いに参考になった」と感激していたが、日本を囲む海の多くが環境変化により生物が少なくなっている。見る人によってはそうした対策に役立つ、意義のあるロケだったのではないだろうか。

『DASH島』でのサバイバルや自然観察から、海岸にあるモノを利用してのビーチ遊び。そして“第二海堡”では貴重なドキュメンタリータッチのロケ。ありとあらゆることに挑戦するTOKIOの姿にツイッターでも大きな反響があった。

「ポンプ直すってぱねーな」、「思ったのは『TOKIOはまな板大好き過ぎるだろ』ってこと」、「TOKIOやばい、全力で遊びすぎ」などのつぶやきが飛び交っている。「『無人島に何か一つ持って行くなら』って質問されたら私、間違いなくTOKIOって答える」というコメントもあったが、同感だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)