エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】TOKIOが最後に頼るのはやはり“リーダー”。誰もが認める城島茂の才能とは。

アイドルグループ・TOKIOのリーダー・城島茂といえばバラエティでは他のメンバーから年寄り扱いされるキャラクターだが、実はかなり頼りにされているようだ。デビュー20周年となる彼らが、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ)のインタビューを受けた際に「楽曲の作詞に行き詰まった時にとる最後の手段」について明かした。それは「リーダーに電話する」というものだった。

TOKIOがデビュー20周年記念アルバム『HEART』を7月16日にリリースした。本作に収録された30曲は、1994年のデビューから2013年までにTOKIOが発表した楽曲からファンのリクエストにより選ばれたものだ。TOKIOの5人にリクエストの結果について感想を聞いたインタビューが、アルバム発売日と同じ16日の『ZIP!』で放送された。スタジオではメインパーソナリティーの山口達也が、自分がインタビューに応える姿をVTRで見ることとなった。

その山口が「TOKIOのメンバーも本当に予想外でした」と言うように、松岡昌宏もランクインした楽曲について「意外っちゃ、意外…」と心境を明かすと、「その順位も面白かった」と山口がつけ加える。

たとえば、TOKIOの大ヒット曲でもある『宙船(そらふね)』は11位となっている。中島みゆきの作詞・作曲として注目された楽曲でもあり、長瀬智也の熱唱も魅力的だ。その長瀬が「『宙船』11位って意外だよね?」と首をひねると、松岡が「たぶん今、軽く、みゆきさんが怒っていると思う」と笑わせた。

また、1999年にリリースした『君を想うとき』が3位に入ったことも驚いたという。作詞は渡辺なつみさんによるもので「女性から頂く曲が、なかなか無かったから新鮮だったかな。しっとりした曲だから好きですね」と山口がリリースした頃を振り返った。

1位が『リリック』だったのは、全員が意外に感じていた。国分太一は「正直、『リリック』が1位になるとは思わなかった! 勝手に『LOVE YOU ONLY』が1位だと思っていた」と興奮気味に語る。『リリック』が1位だった理由について、松岡は「やっぱり、はらちゃんじゃないの?」と長瀬を見る。長瀬智也主演のドラマ『泣くな、はらちゃん』の主題歌となった同曲は、作詞・作曲・編曲をすべて長瀬が手がけている。

この『リリック』をきっかけに、メンバーが自分で楽曲を作るようになったそうだ。だが、メンバーたちが作詞をしていて、どうしても歌詞が浮かんでこない時がある。そんな時に頼りになるのがあの人だった。

松岡は「本当に困った時はリーダーに電話する。“歌詞お願い”って電話すると“ええよ”って言ってその日に歌詞が返ってくる」と証言している。あまりにスムーズに歌詞ができるので、松岡も“お前なんだよ、俺の努力した時間返せ”と思うほどだ。国分もリーダーの歌詞作りが凄いのは認めているようだが、「本当にセンスがあるのか、友だちがいないかどっちかだね」と冷やかした。

スタジオでそんなメンバーのやりとりを見た山口達也も、城島茂リーダーについて「彼は自分の曲を2パターン歌詞を用意してきたりする」と評価しながら「友だちがいないというのは本当かも」と心配していた。

ところで、デビュー20周年記念アルバム『HEART』に2位として収録された『LOVE YOU ONLY』はTOKIOのメジャーデビューシングル曲でもある。メインボーカルの長瀬智也は、当時15歳でホットパンツがトレードマークだった。彼は「今考えると、短パンがはける体に戻りたいな」と当時を懐かしむと「15歳頃だったので、この歌詞の良さにまだ気づけなかった」と明かす。

その長瀬が「35歳になって、この歌詞が今だったらちゃんと歌えそうな気がする。“好きな人への、まっすぐな思い”が分かるようになった」と語っている。そのように他の楽曲もリリース時とは違ったものとなるだろう。新曲2曲を含む、リクエストで決まった全32曲が収められた『HEART』は単なるベストアルバムではない。20年間積み上げてきた彼らの集大成といえる作品なのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)