先日、歌手デミ・ロヴァートがある動画をインターネットにアップした。その中で、デミの母親がブラジル等での感染拡大が問題になっているジカ熱に絡めた“ジョーク”を悪びれる様子もなく炸裂させた。動画からはデミの笑い声も聞こえることから「あまりにも不謹慎」「ありえない」という批判が殺到した。それを受けデミは急遽Twitterを更新し「皆さんを怒らせるつもりはなかった」と釈明してファンの理解を求めた。

このほどデミ・ロヴァートがSnapchatで公開した動画の中で、デミの母がブラジル・リオ五輪に触れ、ふざけた様子で以下のように口走っている。

「リオにいる人達は、みんなジカウイルスに感染するでしょうね。」

これを公開したデミに対し「あまりにも配慮に欠ける」「患者の気持ちを逆撫でする行為」という批判が噴出。デミは慌ててTwitterを更新し、こう釈明した。

「昨晩、私には誰かを怒らせようなんて気は全然なかったの。母の南部風の話し方を笑っていただけ。（ジカウイルスという）問題を笑ったんじゃないわ。」
「でも深くお詫びいたします。」

この謝罪に対するファンの反応は様々で、「発言の主は母親で、デミは笑っただけ」「嫌な気持ちがしたけれど、もう謝ったんだから許そうじゃないか」という擁護派、一方「しかしこんな動画をアップするのはいかがなものか」という批判派に割れている状態だ。

妊婦をはじめとする多くの人々がジカウイルス感染に不安を抱き、実際に大勢の人への感染が報告される中、デミが軽い気持ちで公開した動画が人々の逆鱗に触れてしまった。猛批判を受けて即謝罪はしたものの、一部ファンの怒りはあまりにも大きい。
（TechinsightJapan編集部　洋子アンダーソン）