歌手・西浦秀樹率いる異色ユニット『かにたま』のデビューシングルが完成した。『かにたま』は西浦の他に、元AKB48の松井咲子、片山陽加、そして謎のパーカッショニストの4人で結成した即興バンドだ。西浦は自身の番組中に「新曲が1万ダウンロードを突破しなければ歌手引退」を公約しているため、この曲が彼の運命を決めることになりそうだ。
昨年12月、WEB生放送番組『西浦秀樹のめざせ紅白!』にて、自身の気持ちとは裏腹に、歌手引退を新曲に託すことになったバラードシンガー、西浦秀樹。本来は、西浦が視聴者やゲストとともに「紅白をめざす曲を作ろう」というコンセプトだったが、視聴者アンケートにより「新曲が1万DLに満たない場合は歌手を引退する」という過酷な約束をすることになってしまった。
同番組にはセッションゲストとして松井咲子、片山陽加、謎のパーカッショニストがたびたび出演していたが、それを見ていたイベンターから音楽フェスへの出演依頼が届く。視聴者からも「生でセッションを見たい!」というリクエストも多く、「需要があるなら、とりあえず、やってみるか」と勢いで結成。番組から生まれた即興バンド『かにたま』の最初で最後の楽曲『All As One』のリリースとイベント出演が決まった。
2005年11月にデビューした西浦は、透明感のある甘い歌声で女性を魅了するバラードシンガーだ。今回結成した『かにたま』のメンバーである松井咲子はAKB48時代からピアニストとしても活躍、全編ピアノインストアルバム『呼吸するピアノ』でソロデビューを果たし、『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』のピアノ部門にて優勝したこともある実力者だ。もちろん『かにたま』でもピアノを担当する。そして同じく元AKB48の片山陽加がコーラスを担当。ミュージカル女優を夢見ていた彼女は、ミュージカル『アイランド~かつてこの島で~』で初主演、最近では今年7月にブロードウェイミュージカル『ピーターパン』ウェンディ役を務めるなど、数々のミュージカルに出演しており、『かにたま』でも完璧なコーラスを聴かせる。
そんな『かにたま』の新曲タイトルは『All As One』。「みんなで一つに。」という意味の、西浦が作詞作曲したどこか懐かしさが漂う応援ソングだ。8月21日からiTunesで先行配信、8月27日には所沢航空公園野外ステージ(埼玉県所沢市)で開催される音楽フェス『ALL AS ONE FESTIVAL』に出演予定。9月28日にはCD発売も決定している。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)