俳優・高畑裕太容疑者が強姦致傷容疑で逮捕されたことについて、人気グループ・NEWSの加藤シゲアキがレギュラーを務める情報番組でコメントした。事件に関して数多くの芸能人が意見を述べているが、ネット上では「一番の正論」と評価が高い。

8月27、28日放送の『24時間テレビ 愛は地球を救う』でメインパーソナリティーを務めるNEWS。さらに加藤シゲアキは同番組内で放送されるドラマ『盲目のヨシノリ先生 ～光を失って心が見えた～』で失明した主人公を演じ、この夏は多忙だったことだろう。今回事件を起こした高畑裕太容疑者も番組パーソナリティとして名を連ね、同ドラマにも重要な役どころで出演していた。加藤にとって彼はドラマの撮影で苦楽を共にし、本番当日は一緒に番組を盛り上げる仲間だったのだ。

その高畑容疑者が23日に逮捕されたことによって、同番組を放送する日本テレビは大混乱に陥る。特にドラマは、彼の出演部分をカットするだけでは放送が不可能と判断。急遽NEWSの小山慶一郎を代役に立て、高畑容疑者の出演部分の撮り直しが行われた。26日放送の『白熱ライブ ビビット』に出演した加藤は、MCの国分太一（TOKIO）から『24時間テレビ』の状況を聞かれ、なんとかドラマは撮り終え編集作業に入っていることを説明していた。

高畑容疑者が起こした事件によってテレビ局や映画会社は大きな被害を被り、その賠償金は膨大になると予想されている。また母親で女優の高畑淳子が26日に開いた謝罪会見の模様は生中継され、子を持つ芸能人らにとって関心が高かったようだ。多くの情報番組のコメンテーターは、この点を中心にした発言が多かった。だが加藤の口から出たのは、事件の被害者を思いやる言葉だった。

今回、自分が大変な思いをしたことは確かにあるものの「この業界には同じような苦労をしている人はたくさんいる」と加藤はあくまでも冷静だ。理由はどうであれ、“限られた時間の中でベストを尽くすのは当たり前”という彼の信念が伝わってくる。そして撮り直しやキャンセルがきくテレビ番組よりも、一番大事なのは被害女性の気持ちであり「彼女の人生の傷は取り返しがつかない」と気遣っていた。

この加藤の発言に対して、ネット上では「自分達も撮り直しで相当苦労しただろうし怒りはあるだろうけど、その中で被害者を気遣うコメントを出せたのは立派だね」「当たり前のことなのに、今までで一番正論」「どれだけ周りに迷惑かけたかより、どれだけ相手を傷つけたかが大きい」と彼を絶賛する声が多くあがっている。「番組の降板や代役、母である淳子さんの今後に関してのコメントが多い中、女性の気持ちを一番に考えた言葉」と特に女性からの支持が高いようだ。
（TechinsightJapan編集部　みやび）