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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】刑務所ソフトウェア・ソリューションに誤り。13年間も出所指示ミス!(米)

今時、仕事はソリューションの通りにというのは役所も同じ。刑務所とて例外ではない。米ワシントン州の刑務所についてこのほど、ソフトウェアにミスがあったために服役囚を次々と早く出所させていた過去が発覚。関係者の間で波紋を広げている。

州メディアの『king5.com』が伝えたところによれば、「ワシントン州矯正局(Washington state Department of Corrections)」がこのほど、刑務所などでコンピュータが誤った出所指示を出すケースが多数起きていたことを公表したもよう。早すぎた出所により二次的な犯罪を起こしてしまったケースなどは特に悔やまれるとしている。

こちらの画像は同サイトのスクリーンショットで、第一級強盗殺人罪につき昨年5月26日に投獄されたジェレミア・スミス(26)。窃盗および暴行事件を起こして2010年8月26日に収監され、昨年5月14日に出所していたが、それからたった12日後、スポケーン郡のタトゥーパーラーで強盗を目的にシーザー・メディナさん殺害事件を起こしている。「スミスは本来もっと長く収監すべき服役囚であったことが事件後にわかり、はらわたが煮えくり返る思いです」とダン・パチョーク事務官は語る。

またロバート・ジャクソンという服役囚は出所後間もなくという昨年11月、DUI(アルコール・薬物の影響下の運転)で事故を起こし、2人の幼い子を持つ35歳の女性を死亡させた。「彼らを誤って早く出所などさせなければ犠牲者を出さずに済んだのです。いずれもコンピュータの出所指示ミスであり、何ともやるせません」と述べている。

現在わかっているだけでも、13年間にわたり計3,200人ほどの服役囚について平均55日間早い「出所」の指示が出ていたといい、昨年12月31日の時点で30人以上が“再逮捕”として刑務所に逆戻りさせられたという。ソフトウェアの修正は今月7日にも完了するというが、問題のあるソフトウェアがなぜこれほどまでに長く放置されていたのかを含め、徹底的な調査を行いたいとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)