ご当地キャラ・ふなっしーが11月18日午後、札幌市内でゲリラライブを行った。本来のゲリラライブは無告知で行われるが、平日の午後、しかも11月の札幌の屋外では人が集まらない可能性もある。そこでふなっしーが自身のツイッターで少しだけヒントをくれたのだ。

DVD『ふなのみくす』にて、これまで千葉県船橋市や沖縄県でロケを敢行してきたふなっしー。そして2016年1月発売予定となる新作のロケ地には北海道が選ばれ、13日からは道東で16日からは札幌市内や近郊で撮影が行われていたようだ。だが事前に告知されたのは15日、イベントが行われた帯広競馬場のみ。今や人気者となったふなっしーがスムーズにロケを行うには、訪れる場所をあらかじめ明かすことができないのはやむを得ないだろう。

しかし18日の午前10時頃、ふなっしーは「新曲ゲリラライブの撮影やるなっしー♪」と『ふなっしー（funassyi）ツイッター』でつぶやいたのだ。日時は同日の午後2時頃、場所は「テレビ塔近くの大通公園」というアバウトさである。どうやら撮影スタッフは「平日の昼間なので、せいぜい20～30人くらいしか集まらないであろう」との考えから、ゲリラライブとはいえ少しだけふなっしーを通じて時間や場所のヒントをくれたらしい。

だが実際は予想をはるかに超える人が集まり、現場では「100人以上いるんじゃない？」という声も聞かれたほどだ。ふなっしーのファンは中高年の女性が多いと言われているが、この日は若者のグループも目立っていた。ライブには昔からの仲間である、北海道応援キャラクターのコアックマ＆アックマも参加。新曲を個性的な歌い方で披露するふなっしーに、観客から大きな歓声と拍手が送られる。この状況を見ていた若いカップルの男性が「もうアイドルだな」と感心したようにつぶやいていた。

大通公園は西1丁目から西12丁目まで、長さ約1.5kmにわたる。当初はテレビ塔のある西1丁目で待っていたファンも多く、ライブは西6丁目で行われるとの情報をSNSで知り急いで駆けつけた人の姿も見られた。「ふなっしーに会いたい」という熱い思いが、最高気温6度の寒さを吹き飛ばしたようだ。
（TechinsightJapan編集部　みやび）