エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『さんま御殿』のチャーハン論争「パラパラ or ベタッ」にマツコの番組で新説。

チャーハンをパラパラに作るコツを巡ってさんまの冠番組で料理研究家の意見が分かれた。さらに料理上手を公言する俳優が「不良はチャーハンで育ってる」と新たな持論を展開。チャーハンの作り方で大激論となった。

グルメ番組やCMなどを見ても「パラパラチャーハンは美味しい」というイメージが強い。11月17日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、鈴木奈々が元彼の作るチャーハンを思い出して「ヤンキー、チャーハン、メチャうまい!」と盛り上がったことから、チャーハン論争へ発展する。

この日はプロの料理研究家が2人出演していた。有坂翔太が「ご飯を炊くときに炊飯器に小さじ1杯だけ油を入れるとパラパラなチャーハンができる」と解説すれば、コウケンテツは「油を入れると他に使えない。水を少なめにして炊けば良い」と別の見解を示し、不穏な空気が漂う。

すると、俳優の小沢仁志が「不良はチャーハンで育ってるんだ! どっちのチャーハンも違う」と両者の意見を否定。ラーメン屋でスープを味付けに使った「ベタッ」としたチャーハンこそがプロの味だと主張した。小沢の迫力で、しかも食す側の意見を訴えられては料理研究家も反論できなかった。

タイムリーなことに、その後TBS系で放送された『マツコの知らない世界』で“板橋チャーハンの世界”を特集しており、チャーハン論争の続きのような内容となったのだ。街の中華料理店にあるようなチャーハンを愛し、研究しているスペシャリスト・山本晋さんは東京・板橋にそうした店が集中しているという。

彼は「チャーハンはパラパラが美味しい」というイメージは、土曜日の学校が半ドン(午前中だけ)だった時代から作り上げられたと考えている。お母さんが子どものお昼ご飯にチャーハンを作ろうと冷蔵庫にある冷やご飯をフライパンで炒めるが、ダマになったり味にムラがでて上手くできなかったことから「パラパラ」にできないかという願望が育った。「パラパラチャーハンはそれが生んだ幻想」と主張する。

山本さんは「しっとり」したチャーハンこそが求める味だという結論に至り、“板橋チャーハン”にたどり着いたのである。彼の熱意に押されて板橋の名店のご主人たちがスタジオに足を運んでチャーハンを作ってくれた。最初は「チャーハン? あれば食べるけど」というスタンスだったマツコ・デラックスも「しっとり」の美味しさに納得。「わたし、チャーハンが好きかも?」というまでになった。

最後に山本さんから全国の家庭でも「しっとり」チャーハンが楽しめるようにと、冷凍食品のチャーハンが3品紹介された。マツコも冷凍だと分からないほどの食感に驚き「これは、パラパラブームに警鐘を鳴らしたんじゃない?」と結んだ。その1つが「バランス抜群のしっとり感」と紹介された“ニチレイフーズ”の商品である。

ところが、ニチレイフーズは『おいしいチャーハンは、ご飯がパラ(8)パラ(8)』の語呂合わせにより“8月8日はチャーハンの日”として申請、今年の5月に認定されている。「パラパラ」と「しっとり」の違いについては今後も論争が続きそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)