中居正広の冠番組『ナカイの窓 SP』に解散したチェッカーズの鶴久政治が出演した。中居に伝えたいことがあった彼は、およそ23年前の出来事を明かした。チェッカーズ、X JAPANそしてSMAPという人気グループのファンたちによるドラマティックなエピソードに、中居ばかりでなくスタジオが感動に包まれることとなる。
ヒロミがサポートMCを務めた9月30日の『ナカイの窓 ゴールデンSP』(日本テレビ系)では、“伝説のグループ”をテーマに佐藤アツヒロ(光GENJI)や安倍なつみ(モーニング娘。)、真矢(LUNA SEA)、小木茂光(一世風靡セピア)、鶴久政治(チェッカーズ)が出演してグループの裏話をトークし合った。そのなかで鶴久が、「これだけは中居さんに伝えたい」と真剣に語ったものだ。
1992年12月31日、チェッカーズがその日の『NHK紅白歌合戦』出場をもって解散するとあって、会場前には生で最後のチェッカーズを見ようと多くのファンが集まった。しかし、紅白のチケットは当たっていないので入ることが出来ない。その時、X JAPANのファンが「チェッカーズのファンの人にチケットを譲ってくださーい!」と呼びかけて回り始めた。そして、集まったチケットをチェッカーズファンに手渡したのはSMAPファンだった。「私たちはこれからずっと応援できるから」との言葉とともにチケットを受け取ったチェッカーズファンは、「ありがとうございました」と泣きながら感謝したという。
鶴久政治は紅白後にファンレターでその出来事を知った。手紙には「SMAPのメンバーに会うことがあったら、このことを絶対に伝えてください」と書かれており、ついに今回、中居正広に伝えることが叶ったのだ。
ヒロミが「すごくない、それ」とファンたちの友情に感動すると、周囲も共感していた。中居正広は目を潤ませながら、「(SMAP)メンバーが聞いたら、すごく嬉しい…誇らしげになると思う」としっかり受け止めていた。
2014年の12月に赤坂サカスで『SMAP SHOP』が期間限定オープンした時にも、ファンの行動に木村拓哉が感動したことがある。SMAPファンのお母さんが楽しみに出かけて家族で並んだものの、整理券がもらえず肩を落としていた。すると「私たちはこの時間では無理なので…」と他のSMAPファンが譲ってくれたのだ。
アイドルやロックバンドのライブで周辺の住民が迷惑するという話題も耳にするが、できればこうしたほっこりするエピソードの方が嬉しい。
※画像は『Yoshiki yoshikiofficial Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)