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writer : ume

【エンタがビタミン♪】<小籔千豊インタビュー>父親もすべらない男だった。

「人志松本のすべらない話」でMVS(Most Valuable すべらない話)を最年少で受賞し、お茶の間に歯切れのいい“小籔節”を瞬く間に浸透させた小籔千豊座長として東京で吉本新喜劇を広め、先月開催された東京ガールズコレクション(TGC)では司会、モデルとしても大活躍。今、ノリにのっている小籔千豊をテックインサイト編集部が直撃した。

―TGCでの長時間にわたる司会お疲れ様でした。
小籔:僕らモデルさんと出会う場所と言ったらバラエティなので、モデルさんの本業以外しか見たことがなくピリッとした顔つきで自信に満ち溢れて歩いてはるの見てたら、僕も本業の新喜劇とか頑張らあかんなと思い直すいいきっかけになりましたね。

■芸人になれると思ってなかった
―ご自身の“笑い”の才能に気付かれたのはいつ頃ですか?
小籔:お笑いオタクだったのでお笑いの人たちを凄くリスペクトはしてました。花王名人劇場を見てもオール阪神・巨人さん、今いくよ・くるよさん、横山やすし・西川きよしさんとかイケてる人しか昔はテレビ出なかったんですよ。だから素人とプロの差がガーっと離れていたのでお笑い芸人になれるなんて思ってもいない。なりたいとかなるものとも思ってなかったです。

■父親もスター級の“すべらない男”
小籔:小っちゃい時に父親も大阪の地元では“すべらない男”として呼ばれ、おとん中心に車座になっておとんの話をみんなが聞いている、200人くらい集まる常連の店でスターやったんすよ。おかんはお笑い好きでお笑い番組ばっかり見ていたので、僕もお笑い好きになっていきました。

「小、中、高と友達とよくしゃべってましたね」小籔千豊

■しゃべり倒した10代
小籔:小、中、高と友達とおもろい話をしあって誰がおもろい話をする? じゃあ俺みたいな、よくしゃべっていましたね。人よりしゃべった回数は多いかなと思います。中学のクラブの練習が終わってベンチに座り1~2時間しゃべって帰る。帰ろうとする奴おったら「ちょっと待て」と言っておもろい話をしあう。高校の時もファミレスに夜の8時から朝の8時までドリンクバーだけでずっとしゃべったり、コンパも週3やって、女の子と付き合いたい、エッチがしたいではなく全く知らん女の子をいかに笑かしてこの子らが今まで行ったコンパ、この先行くであろうコンパでおもろいと思われようとしゃべって。みんなが「あーおもろかった。こんなおもろい合コンは初めてだわ」って言った瞬間に席替えしてましたね。

■知らんおばちゃんおっちゃんがいつも家に。特異な家庭環境
小籔:僕んち週5くらいで知らんおばちゃんおっちゃん、おとんとおかんの友達とかがたまる家やったんです。大人が酒飲みながらおもろい話をしゃべってワハハハという中で僕と妹は飯を食ったりテレビ見てたりしてました。

■新喜劇で新しいものを生み出した自信
―小籔さんご自身の魅力はズバリ何でしょうか?
小籔:別にないとは思うのですが。自信がある部分というのは新喜劇では座長もやらしてもらい、新喜劇の歴史の中でないものを作ろうと今までなかったパターンみたいなものをちょっと生み出した自信はあります。ただそれも先輩たちに教えてもらった能力に自分のエッセンスをたしただけなのですが。

■“毒舌”ではない。子供たちに聞かせたい言葉
―小籔さんのエッセンスは心地よいポイズンですよね。
小籔:“毒舌”も自分では毒舌とは思ってないです。人をディスるというより子供たちに聞かせたい言葉を言っているつもりです。子供に聞かせたくないことも言っているのですが、テレビの向こうで子供らが見てた時に「あっ、せやな」と思うようなことを言おうとはします。毒舌というより逆サイドの意見もあるよと。

小籔:美魔女のことも美魔女を嫌いではなくて、美魔女だけが正解ではないというのをテレビで言うことで、若く結婚して子供がいてネイルも美容室も行けず子供の世話をしている方たちがちょっとスッとすればいいなと思って言ってます。

―小籔さんが子育てにおいて特にこだわっている点をお聞かせ下さい。
小籔:この子らが二十歳になって僕らがおらへんようになっても一人で社会を渡っていけるようにする、怒ることがこの子のためになると。今怒らへんことは僕のことを考えているだけだと思うんです。

僕が嫁はんと死んでうちの子どないしてるんやろと雲の上から見た時に、“小籔っていうのは挨拶ちゃんとするな、ええ奴や”と上司に言われていたら嫁はんとハイタッチじゃないですか。僕と嫁はんが死んだ後も、友達が多く素敵な伴侶を得て、社会を渡り歩き自活する能力があって努力する子になって欲しいというのを念頭に色々経験させたり教育しようとは思っています。子育てというのは子供育てると思うからおかしくなるんですよね。社会人を育てていると思えばやること自ずと決まってくるかなと思います。

「僕も演者でありながら兵動さんの話を聞きに行く感じです」小籔千豊

■兵動さんの話を聞きに地方まで
―『兵動・小籔のおしゃべり一本勝負ライブ』について宮城・福岡・宮崎を回られた中で印象に残っていることをお聞かせ下さい。
小籔:舞台上でのおしゃべりはどこに行っても兵動さんが面白くて湯水のように面白エピソードが溢れてくるんです。横に座ってはーはーへーへーと言っているだけでお客さん笑っていくので、楽な兵動さん頼みのライブです。僕も演者でありながら兵動さんの話を聞きに行く感じです。プライベートの部分、前のりして僕はその土地を楽しむのですが、それぞれ行きたい所しか行ってないです。仙台なら石巻も行きたかったし、福岡なら“吉塚うなぎ”と“らるきい”。宮崎は昔からずっと行きたかった高千穂、天照大神の神社とか天孫降臨した所には一生に一度は行きたかったです。兵動さんと僕の話を聞きながら、今度国内旅行どこ行くか参考に広い層のみなさんに楽しんで頂けると思います。

DVD『兵動・小籔のおしゃべり一本勝負ライブ』3,780円(税込)10月14日発売
発売元 よしもとアール・アンド・シー
http://www.randc.jp/artist/hyoudou_koyabu/
収録時間 238分
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)

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