タレントの北斗晶と作家の辻仁成がLINEで連絡を取り合う仲になったのは、手料理をテーマにバラエティ番組で共演したのがきっかけだった。その北斗が乳がんに侵されていることを知った辻は、ツイッターに“晴天の霹靂”と表現した。ほんの数日前、彼女とLINEでやり取りをした際に添付された写真で明るく笑っている北斗を確認したばかりだったからだ。
北斗晶と辻仁成は今年3月に放送された日本テレビ系『解決!ナイナイアンサー』で、埼玉県郊外にある彼女の実家が営んでいる農場で野菜を一緒に収穫し、テーマに沿ったオリジナル料理をそれぞれ披露している。料理の出来栄えもさることながら、作業中の2人のやり取りが見どころでもあった。語彙の豊かさを武器に舌戦では決して負けない辻と理屈っぽい彼をなだめたり突き放したりして会話を楽しむ北斗は、名コンビ誕生の予感がした。そして7月18日の『北斗晶オフィシャルブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」』では、この第2弾となるロケが行われ再会した辻とのツーショット写真が掲載されている。写真の2人は満面の笑みだが、辻は料理中に北斗から2回ほど豪快に叩かれたことを明かし「骨が折れそうだった」とツイッターでつぶやいていた。北斗のブログでの公表から鑑みるに、この収録の時に北斗は自分が乳がんであることを知っていたことになる。
またフランスのパリへ絶対に行きたいと自身のブログでも辻に送ったLINEでも述べていた北斗だが、それには理由があった。絵を描くことが大好きな次男を芸術の都・パリに連れて行きたかったのである。次男の念願だったパリ行きは、あるテレビ番組の企画でホームステイの形で今夏実現したが、彼を温かく受け入れてくれた現地の家族になんとしても直接お礼が言いたいと、ブログに綴っていた北斗。さらに行けなかったルーブル美術館に、私が絶対に次男を連れて行くとも記していた。
北斗から「(辻の住むパリに)いくぞー」とメッセージを受け取り、「いいこにして、まっています」との可愛らしい犬のスタンプで返信していた辻。この楽しいやり取りはつい最近、8月末のことなのだ。その1か月後に彼女の乳がんが公表され、彼は『辻仁成(TsujiHitonari)ツイッター』で「晴天の霹靂すぎるよ」と驚きを隠せない様子であった。続けて「あの方には本当に助けられた」と北斗に感謝の意を述べ、「みんなであのエネルギッシュな、最高の母ちゃんを励ましましょう」とフォロワーに向かって呼びかけた。そして「神様、お願いいたします」と彼女の無事を天に向かって祈る言葉に、辻の北斗を思う気持ちが込められていた。
※画像は『辻仁成 tsujihitonari Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 みやび)