ゲスの極み乙女。の両A面となる4thシングル『オトナチック/無垢な季節』のリリースが決定した。『無垢な季節』のミュージックビデオ(MV)がすでに公開されており、疾走感のあるサウンドと“恋する絵描き”福井伸実さんのイラストが、ゲス乙女らしい世界観を表現している。
ゲスの極み乙女。を初めて耳にした時、J-POPとは思えないファンキーなサウンドと演奏力に衝撃を受けたものだ。彼らはインディーズ活動を経て、2014年にメジャーデビュー。8月6日に1stシングル『猟奇的なキスを私にして/アソビ』をリリースすると、29日には『ミュージックステーション』に初出演を果たす。それから人気に火がついて、楽曲を耳にしない日がないほどとなった。
ゲス乙女がメジャーデビューした頃、3rd mini album『みんなノーマル』に収録されている『パラレルスペック』がテレビから流れてきた。インディーズ時代から高い演奏力で評判だっただけに、キーボード、ドラム、ベース、ギターが個性的でありながらバランスよく絡まってくる。当時から川谷絵音の斬新な歌詞が注目されていたが、どちらかと言えばバンドサウンドが際だっていたように思う。
最近では映画『ストレイヤーズ・クロニクル』の主題歌や自身が出演するトヨタ「ポルテ」「スペイド」のCMソングになった『ロマンスがありあまる』、コカ・コーラ「ネームボトルキャンペーン」CMソングに起用された『私以外私じゃないの』など次々とヒット曲をだしており、サウンド的にもさらに熟練した感がある。
そんなゲス乙女が10月14日(水)に発売する新作『オトナチック/無垢な季節』は「まだこんなに進化するのか!?」と良い意味で期待を裏切る作品だ。新作『無垢な季節』のMVでは彼らの音楽と福井伸実さんの原画イラストからなるアニメが融合して斬新な世界観が描かれていく。
なかでも、川谷絵音のボーカルが素晴らしい。シンプルで疾走感のある演奏に彼の歌はまるで楽器のように同調している。ボーカルもバンドサウンドとして溶け込みながら、それでいて川谷絵音ならではのリリックが心地良く響く。
ちなみに、福井伸実さんはこれまでもゲスの極み乙女。のCDジャケット写真やグッズのイラストを手がけている。『福井伸実(xnbm)ツイッター』では8月27日、今回のMV公開について「私の以前描いたイラストを元に、かっこよく作って下さいました」と原画から映像を制作した映像ユニット ONIONSKINに触れており、「名前並んでいるの最高ウレシイ~ヒ~~」と感激していた。
ニューシングル発売のタイミングに合わせ、メンバー全員がクールな男装に身を包み、ソリッドな雰囲気が印象深い最新ジャケット写真も公開となった。これまでにもPOPでユニークな印象のジャケット写真で登場してきたメンバーだが、本作品では顔を半分しか見せず、モノクロの世界観の中で佇んでいる。ブックレットも12ページもあり、様々にクールな表情を見せる4人の姿も必見だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)