タレントの千秋やいとうあさこ、歌手の渡瀬マキ(LINDBERG)が8月12日、13日に横浜アリーナで行われたロックバンド・REBECCA(レベッカ)の再結成ライブに参戦したことをブログで報告している。現在40代の3人とって、レベッカは青春時代を彩った特別な存在。特に千秋や渡瀬は、ボーカルのNOKKOは憧れでありシンガーとしての目標でもあったようだ。
いとうあさこは、同年代のお笑い芸人みはる(コロンブス)や田上よしえと12日のライブに行ったことを『劇団山田ジャパンメンバー オフィシャルブログ』で報告している。「当時はコンサートに行ったことないので、生レベッカは初」といういとうは、会場でレベッカ・グッズのTシャツやタオルを買い込み、ロビーに飾られている花の前で記念撮影するなど大はしゃぎだったようだ。ライブ中は歌ったり、飛び跳ねたり、涙したりと大興奮の2時間で、ブログは「青春、ばんざい」との言葉で締めくくられている。
一方で13日のライブに駆けつけた渡瀬マキは、幕が上がる瞬間から「この時点で、もう涙ボロボロ」と『LINDBERG渡瀬マキ オフィシャルブログ』に綴っている。その後も泣きながらステージのNOKKOと一緒に歌う彼女の頭の中には、自分の部屋でレコードを聴きまくっていた高校時代や、歌手を夢見て上京した頃の思い出が、走馬灯のように駆けめぐっていた。彼女もいとうと同じく、当時はレベッカの生のステージを観ていないそうだが、2009年にある歌番組でNOKKOと共演したことがあるそうだ。
また、千秋も渡瀬と同じくNOKKOに憧れ、学生の頃はシンガーを目指していた。8月17日の『千秋オフィシャルブログ』によると、軽音楽部で女の子バンドを組み、よくレベッカをコピーしていたという。もちろん彼女はボーカル担当で、レベッカの曲ならアルバムの曲も歌詞の2番もドラムのリズムも全部頭に入っているそうだ。「小さくても、パワフルな歌声のNOKKOになりたかった」と自分の将来を思い描いていた千秋は、高校卒業後タレントとして芸能界デビュー。出演していたバラエティ番組で誕生した音楽ユニット『ポケットビスケッツ』でボーカルを担い、大人気となった。この頃に一瞬だけ“NOKKOに近づいた”との思いが千秋にもあったというが、現在ではタレント活動が中心となっており“NOKKOとはほど遠いところにいる”のは本人も認めている。今回、ユーミンらと一緒に行った横浜アリーナで彼女の歌う姿を観た千秋は「やっぱり私はNOKKOになりたかった、なりたいんだ」と再認識させられ、涙したという。そんな彼女の複雑な思いを拭ってくれたのは、ライブ終了後にユーミンのはからいで会うことができた土橋安騎夫からの言葉だった。「いつもテレビで観てますよ、千秋さんがレベッカを好きでいてくれてるってことも前から伝え聞いていました」と声をかけられ、“今まで(仕事を)頑張ってきて良かった”と大感激したという。
それぞれ流した涙の意味合いは違うかもしれないが、今回のレベッカ再結成ライブには3人とも心から感謝の意をブログで示している。NOKKOの歌声はただ青春時代を懐かしむだけではなく、前に進む勇気と希望を彼女たちに与えたのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)