お笑い芸人には、熱心なファンがいるものである。舞台があるたびに応援に駆け付けたり、出待ちをしたりと売れない時代から芸人を支えるファンがいる一方で、行き過ぎた愛情でストーカーまがいの行為に走ってしまう者もいる。先日もウーマンラッシュアワー・村本大輔にストーキング行為を働いたとして女子大生が逮捕されたが、アンガールズの田中卓志もとある恐怖体験に遭遇したという。自身がレギュラーを務めるラジオ番組で、その体験について語った。
20日深夜に放送されたMBSラジオ『アッパレやってまーす!』の中で、“怖い”ファンや一般人について話が及んだ。するとアンガールズ・田中卓志は営業先で起きた恐怖体験を明かした。以前、同じく芸人のパペットマペットと地方営業を行った時に、パペットマペットの熱心すぎるファンに遭遇したという。
1回目のステージと2回目のステージの合間に楽屋に戻ろうとした際、パペットマペットに「楽屋に誰かいるんですけど…」と相談された田中。念のため楽屋に行ってみると、一見誰もいない。しかしパペットマペットに指摘されて部屋の角を見ると、なんと女の子が。彼女はパペットマペットが使用している黒いマスクをギューッと握っていたそうだ。
パペットマペットといえば黒子風の衣装で素顔は明かしていないが、この時ばかりは素顔のまま慌てていたという。“うしくん”でも“カエルくん”でもなく黒マスクをターゲットにしたあたり、よほど素顔を見たかったのだろうか。
結局、関係者たちが「出てってください、マスクも返して」と注意し事なきを得たというが、女の子がマスクを力強く握っていたせいでパペットマペットはその後のライブでしわくちゃのマスクのままネタをやることになってしまったらしい。事件にまで発展しなかったのは不幸中の幸いだが、いくらファンでも相手を無視した暴走行為はもはや犯罪の域であるということを考えてほしいものである。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)