俳優の木下ほうかがバラエティ番組で演じる“イヤミ課長”がなぜか人気らしい。部下には有給休暇を取らせないのに、自分は親戚が亡くなったとウソをついて休む“ズル休み課長”を熱演したこともある。そんな上司は実際には稀だろうが、『全国サラリーマン実態調査』の結果から予想以上に有給休暇が取れていない実態が見えてきた。
有給休暇(有休)を申請しづらいとの声はこれまでも聞かれたが、ここ数年は“ブラック企業”が問題となったこともあり、少しは取りやすい風潮が生まれたのではないか。5月17日に放送されたラジオ番組『NISSAN あ、安部礼司 ~ beyond the average ~』(TOKYO FM系)で、リスナーがアンケートに回答した“日本全国サラリーマン実態調査スペシャル 第2弾”の結果を発表。その中で有給休暇に関する調査結果は以下のようになった。
■「有給休暇消化率はどれくらい?」
・「100%」 :6%
・「7割以上」 :9%
・「5割以上」 :12%
・「3割以上」 :12%
・「3割未満」 :45%
・「そもそも有給休暇がない」 :17%
過半数のリスナーが有給休暇を半分も消化できていない実態に、番組出演者からは「うーーんっ」と唸り声が出ていた。思ったよりも有給休暇が取れないことに驚いたのだ。
フジテレビ系のバラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』では、再現ドラマに木下ほうかが演じる“イヤミ課長”が登場することがある。5月4日放送の2時間SPでは“ズル休み課長”を演じた。姉の結婚式に出席するために「有休」を申請する部下には、イヤミを言って受け付けないが、自分は月に3回も親戚が亡くなったとウソをついてズル休みするひどい上司を好演していた。
そんな上司がいると「有休」取得もままならないが、“日本全国サラリーマン実態調査”では「上司も定期的に取ってくれないと、取りにくい」という声も届いており、逆のケースもあるようだ。他には「休もうと企むと、なぜか仕事が忙しくなり休めない」「有給休暇ってホントにあるんですか? 都市伝説では?」という声もあった。“ブラック企業”という言葉が流行しながらも、一般的な会社の環境はあまり変化していないようだ。
ところで、木下ほうかの“イヤミ課長”が意外な人気となっている。前述の2時間SPの際には子どもたちがファンだというお便りをくれた家庭をサプライズ訪問したが、本当に小学生の女の子と男の子がファンだということが分かり、木下も驚いていた。放送後には『木下ほうかKINOSHITA Houka(KINOSHITA_Houka)ツイッター』で、その時の子どもたちとお母さんからお礼の手紙が届いたことを明かして涙している。普段は良い人らしい。
※画像は『twitter.com/KINOSHITA_Houka』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)