5月5日のこどもの日に女装家タレントのマツコ・デラックスがある情報番組で、全国の子ども達(幼児から小学生くらいまで)から募集した質問に答えていた。マツコはたとえ子どもからの質問でも、「一個人として、ちゃんと向き合わなければダメだ」として丁寧な対応をする構えである。
「マツコさんのお腹には何が入っているんですか?」という質問には、「愚問です」と却下するマツコ・デラックス。“たくさんの夢”などという、ファンタジーな回答などする気はサラサラ無いのだろう。『白熱ライブ ビビット』のゴールデンウィークの特別企画「TBSのゴールデン番組に直撃取材」と題して、井上貴博アナウンサーが『マツコの知らない世界』のスタジオを突撃訪問。待ち構えていたマツコは、“眼鏡が似合わない”、“(情報番組より)ニュースを読んでいるのが一番似合う”などと井上アナにダメ出し、手痛い歓迎を浴びせていた。
「何でいつも同じ服を着ているんですか?」には、「良い質問ね」とマツコ。確かに柔らかい布地のゆったりとしたロングドレスで、襟の開き具合や、手首に向かって広がっているデザインが毎回ほぼ同じである。マツコの体格は規格外なので衣装は特注となるのだが、同じデザインで作った方がパターンを新たに引く必要が無く、安上がりなのだと話す。テレビ局からはバブル期のようにふんだんに衣装代が出ないため、既製品が着られないマツコは「大変なのよ〜」と嘆く。また「何でいつも怒っているんですか?」という質問にも即答。周りを指差しながら「こういう奴らと仕事しているからじゃないの」と井上アナに同意を求めるも、彼は苦笑いするだけだ。
「マツコさんはどんな人がタイプですか?」という質問には、「う〜ん難しいのよね、基本何でも良いのよ」と言いながら、「全ジャンルの中でアベレージは超えていて欲しい」そうである。そして「スポーツ推薦で大学に入ったような人が好き」と、具体的な理想を口にした。日体大生なら9割ぐらい、イケるそうだ。
理想の男性の話題から、なぜかアナウンサーという職業を選ぶ男子が嫌いだという話に。数ある職業が世の中にあるのに「男として生まれてなぜアナウンサーを選ぶんだ?」とマツコに迫られ、井上アナは「確かに…」と小さな声でつぶやく。女性がアナウンサーを目指す理由はミスコンに応募するのと一緒で、打算もあるのだろう―と持論を展開。だがアナウンサーになりたいという男子は「意味がわからない」とまで言われ、井上アナの表情は硬くなってしまう。
スタジオでこのVTRを見ていた井上アナは、途中から自分の顔が引きつったままであることに驚いていた。いつも冷静沈着な彼に、バラエティの厳しさをマツコは教えてくれたようだ。しかし“15分厳守で”とインタビュー時間が制限されていたのに、40分以上も井上アナに付き合ったマツコ。ツイッターに「井上アナにはニュース番組が一番似合う」というマツコと同じ意見が多かったのは、彼が以前出演していた番組をマツコがちゃんとチェックしていた証でもある。同番組で掛け始めた黒ぶち眼鏡もツイッターでは賛否両論、マツコが言うように「止めた方が良い」という指摘も少なくないのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)