非常識、ダメ人間といったダーティーなイメージばかりが付きまとう鈴木拓(ドランクドラゴン)。しかし、夕日を背に冬の湖面を滑るように走り、空中に浮かんだ彼は最高に決まっていた。鈴木は今年、“運動神経抜群の勇敢な男”として扱われるかもしれない。
昨年、『笑神様は突然に…』(日本テレビ系)の企画で、鈴木拓はスーパーサラリーマンとして『鳥人間コンテスト』にパイロットとして参戦。スーパーサラリーマンとは、同番組で誕生したロケチーム「小木軍団」の鈴木が演じるキャラクターである。片手にビジネスバッグを持った背広姿の鈴木が、ある時は90メートルのジップライン(ワイヤーロープを滑車を使って滑り降りる)、またある時はウォータージャンプ(スキーでジャンプ台からプールに飛び込む)など、どんな過酷な場面でも華麗に出勤しなければならない。
『鳥人間コンテスト』では人力飛行機のパイロットとして、鈴木は14キロあまり体重を落としての挑戦となった。本番では190メートルを超える堂々のフライトで、結果は見事8位。水面近くで何度も何度も粘って上昇を重ね、機体を壊さずに着水するなど驚くほどの華麗さで、この日もスーパーサラリーマンは出勤を終えた。過酷な減量に耐え、本番でも最後まで諦めずに飛行を続けた鈴木の姿勢は高く評価され、「芸人としての見方が変わった」との声がネット上でも多く見受けられたのだ。
そんな彼は、2月6日放送の『笑神様は突然に…』で空飛ぶスケートボード「ホバーボード」での出勤を強いられることとなった。今回挑戦するのは昨年日本に上陸したばかりだという、ジェット噴射の力で前に進み空を飛べる最新マリンスポーツ。水面上を走るボードの上に立つだけでも大変そうで、宙に浮くなど至難の業のように思える。
最初に飯塚悟志(東京03)が挑戦したが、ボードの上に立つことさえ全くできない。やはりここはスーパーサラリーマン、鈴木の出番である。無表情で真冬の霞ヶ浦に入水し前に進み出すと、水面に浮き上がるやいなやボードの上に立つ。ちゃんと右手にはバッグを携え、安定感抜群の姿勢で水面を滑走する鈴木。そしてボードの底に付いている大きなホースから強烈に水が噴射されると、僅かな時間ではあったが彼は空中に浮かびながら進み出勤を完了した。夕日を背にして空中に浮かびながら湖面を走る鈴木を「なんかもうキムタクみたい」と小木軍団は褒めていたが、どうか彼のファンは怒らないで欲しい。それほどサマになっていたのだ。
ツイッター上でも、「鈴木拓スゲー」、「身体能力凄まじい」、「超かっこいい!」と称賛の嵐である。中には、「運動神経は手越並みにすごいな」というコメントもあった。同番組のMCである内村光良(ウッチャンナンチャン)も鈴木を盛んに褒めていたので、ひょっとするとアノ番組で海外に飛ばされる可能性があるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)