現在放送中のドラマ『家族狩り』(TBS)では仕事熱心だがときに暴走する刑事役でシリアスな演技を見せる一方、CMでは『ピザブラック』の社長としてコミカルな一面を披露している俳優・遠藤憲一。幅広い活躍を見せる遠藤だが、4日、アフレコを務めた映画のプレミアイベントに登壇し、同作では意外にも苦労したことを明かした。
アクション・アドベンチャー超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』銀河プレミアが都内で開催され、メインキャストの声を務める山寺宏一、加藤浩次、遠藤憲一の3人が“宇宙最凶の声優チーム”として出席した。
「こういった段取りがいっぱいあるイベントは初めて」と、少しはにかんだような笑顔で挨拶した遠藤。ステージで3人、シルバーのスーツを着て並んだ図について加藤が「遠藤さんが親分で僕が舎弟みたいになっている」とコメントすると、会場は笑いに包まれた。
同作で遠藤が声を務めたのは、宇宙一ヘンな歩く植物で樹木型ヒューマノイド「グルート」だ。あまりやったことがないというアフレコについて「初めてがやはりディズニー映画でオオカミの役でした。今回は樹なので人間の役を一回もやったことがありません」と笑わせた。このグルートは、『私はグルート』という台詞しか話さないのだが、いろいろな場面で同じ一言だけで感情を表現しなければならない難しい役。遠藤は、「『私はグルート』の一言だけだったので、最初は“ラッキー!”と思った」が、「普段俳優をやっているよりも結構NGをいっぱい出しました」とアフレコに苦労したことを明かした。
その後、ステージに現れた宇宙一凶暴で超過激な毒舌家のアライグマ「ロケット」の等身大の人形が口や頭を動かして日本語を話すと、3人はびっくり。思わずロケット役の声を務めた加藤浩次が、まじまじとロケットを見つめる場面も。ロケットは加藤の声で話しているため、山寺から「今日、(加藤は)来なくてもよかったんじゃない?」と突っ込まれていた。
またイベントでは3人が、ブルーカーペットを歩き、多数のテレビ局の取材に応じながら、若い男女を中心とした約150名の熱心なファンとときには歓声をあげて盛り上がった。
山寺は同作について、「本当に楽しめた大好きな作品。松たか子さんや神田沙也加さんが“あれには負けた”って言ってくれないかな。『アナ雪』を観るのに出遅れた人もこの映画はいち早く観てほしい」と大ヒットを願った。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、9月13日(土)2D/3D全国ロードショー。遠藤が声を演じたグルートは、最後に一言だけ微妙に違う言葉を発するという。そこにも注目したい。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)