ジャイアントパンダの雌は、なかなかの悪知恵を働かせることがあるそうだ。中国四川省でこのほどパンダの“想像妊娠”騒動が起きた。その時、雌は通常ではない食欲を見せていたのだが…!?
野生のジャイアントパンダの生息数がどんどん減っている今、つがいで飼育されているパンダの雌が妊娠すると、その吉報は必ず大きく報じられ注目の的となる。しかし時には“想像妊娠でした”という残念な続報も。実はこれ、パンダなりの“悪知恵”の可能性もあるというから驚きだ。四川省にある「成都ジャイアントパンダ繁殖研究センター(Chengdu Giant Panda Breeding Research Centre)」から報告された興味深い話題を、中国のメディア『Xinhua』が伝えている。
そこの飼育員らは少し前に、Ai Hin(アイヒン)という名の雌のパンダに体調の変化があったことから、それを妊娠の兆候と判断。フルーツや笹、パンといった贅沢な食事を与えるなど優遇を続けながら、その様子は設置されたTVカメラによりライブ中継で楽しめるようになっていた。だが、ここにきてアイヒンは妊娠していなかったことが判明したという。
同センターのWu Kongju氏は「パンダにはけっこう想像妊娠が起こります。中には、エアコンのきいた快適な個室に移され、食事の質がグンと上がることを知っていてわざと妊娠のフリをする、そんなズル賢い雌もいますよ」などと説明している。クマ科はそもそも非常に頭のよい動物。時にはヒトさながらの行動と知恵を見せるものである。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)