南米発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【南米発!Breaking News】同じ母親に捨てられたことを知らず恋愛結婚、姉が弟の子を出産。(ブラジル)

古典的な悲しい恋愛小説であれば、こんな話も確かにある。だが現実のものとなり、子供もなしたとなると…。ブラジルで7年前に夫婦となり、幸せな家庭を築いていた30代男女。しかし彼らは今、あまりにも奇遇で残酷な人生に打ちのめされているもようだ。

ブラジルのサンパウロでトラックの運転手をしているレアンドロさん(37)、化粧品販売員をしているアドリアーナさん(39)夫妻の、偶然とはいえあまりにも残酷な運命に多くの人々が同情を寄せている。アドリアーナさんはバツイチで3人の子持ちであった中、レアンドロさんと10年前に出会い、大恋愛の末に再婚。2人の間に誕生した娘は6歳になった。幸せな日々を送る一方で彼女が真剣に行っていたのは実母探し。だがそれが実現した瞬間に、彼女は夫婦の過酷な運命を知るのであった。

「私は1歳の時に捨てられ、そして夫は8歳の時に母親と生き別れてしまいました。どちらの母親もともに“マリア”という名前ですが、記憶などはほとんどありません」というアドリアーナさん。プライバシーを守りたいことから苗字は公表していない。彼女はどうしても母親に会い孫の顔を見せてあげたいとして、ラジオ局Globoの『The Time Is Now』で情報提供の呼びかけを行い、ついに番組内で母親との感動の再会を果たしたのであった

しかしその時に知ったのは、母親にはもうひとり生き別れた男の子がいるという事実。そして母親が語るその子供の特徴と情報からたどり着いたのは、こともあろうに自分の夫であるレアンドロさんであった。「信じられない。レアンドロを心から愛しているの。彼がこれを知ったら私のことを愛してくれなくなるわ。そんなのイヤ、怖い」と激しく動揺してしまったアドリアーナさん。だが番組終了後には親族会議が開かれ、夫妻は「自分たちは法的にも認められているし、母親を恨むような結果にはしたくない。この幸せや家族を守るためにも、死が2人を分かつまでずっと一緒に暮らしていく」と宣言したという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)