二階堂ふみが、人気ロックコミックを実写化した映画『日々ロック』でヒロイン・宇田川咲を熱演している。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の8月3日放送回より、羽柴(豊臣)秀吉の側室・茶々(後の淀殿)役を務めるなどますます活躍する彼女だが、『日々ロック』での振り切り方はさらなる可能性を感じさせてくれる。
『週刊ヤングジャンプ』で連載中の榎屋克優氏による究極のロックコミックを、入江悠監督が映画化した爆音ロックエンターテイメントムービー映画『日々ロック』が11月22日(土)より公開される。本作の要でもある、ヒロイン・宇田川咲が超絶キュートなアイドルとして魅せる姿と、真反対の凶暴でロックな姿という振り幅の大きい役どころを見事に演じるのが二階堂ふみだ。
レーザービームが彩るきらびやかな会場で、テクノポップな音楽にノッてダンスや歌で観客を魅了するアイドル・宇田川咲。彼女は、そのカリスマ性と斬新なスタイルで世界的に評価されるデジタル系トップアイドルなのだ。
ニコニコ動画で活躍する一方で、2011年には柴咲コウ、TeddyLoidとともにユニット『galaxias!』を結成するなど若年層を中心に人気のあるアーティスト・DECO*27(デコ・ニーナ)が、このシーンの楽曲を提供している。そのサウンドが流れる中、熱気と高揚感に包まれたホール全体でサイリウム片手に盛り上がる観客と撮影されたライブシーンは圧巻である。
二階堂ふみも、このライブシーンについて「本当に乗せなきゃいけないと思いました。自分がどこまでできるんだろうって考えていたけど、楽しく、気持ちよく演じることができました」とコメントしており、アイドルになりきったことが分かる。
だが、アイドル・宇田川咲にはロック魂あふれる凶暴な一面が隠れていた…。
ある日、主人公・日々沼拓郎(野村周平)たちが結成しているバンド“ザ・ロックンロールブラザーズ”のライブ中に、1人の酔った女性が乱入してきた。その女性こそがアイドル・宇田川咲だったのだ。
「お前、童貞だろ? 生の女抱いてからロックしな!」 拓郎の頭をビール瓶でぶん殴り、強引にギターを奪った彼女がいきなり演奏し始めたのは、伝説のロックバンド・RCサクセションの『雨あがりの夜空に』だった。しかもそのパフォーマンスで観客の心を鷲づかみにしてしまう。壇上で演奏していたザ・ロックンロールブラザーズを迫力のあるギター演奏とボーカルで蹴散らし、ステージを自分のものにしてしまう姿には、もはやアイドルの面影はなく、ロッカーそのものだ。
その後、フロアは大混乱となり、咲と3人は血と吐しゃ物にまみれた大乱闘を繰り広げた。だが迎えのリムジンに飛び乗る直前、彼女はこう言い残して去っていく。「おい、ロックンロールブラザーズ、お前らダセーけど、けっこー良かったぞ!」。こうして、少しずつ距離を縮めていく咲と拓郎たちだったが…。そんな“史上最低のロックバカ”と“超絶キュートな凶暴アイドル”のありえない出会いの先にある奇跡の結末とは。
超アイドルと根っからのロッカーという、振り幅の大きい役どころを見事に演じ分けた二階堂ふみ。実は彼女、7月28日に『二階堂ふみ(nikaidoofficial) ツイッター』で「生まれ変わったらバレリーナになりたいです」とつぶやいている。「バーレッスンが一番好き」というほど本当にバレエが好きらしい。ますます素顔が掴みにくい二階堂ふみを知る上でも本作は観ておきたい。
映画『日々ロック』は、11月22日(土)より全国ロードショー。
(C)2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)