フランスの動物園で昨年3月、突然1羽のダチョウが動物園の飼育係に撲殺されるという事件が起きていた。このほどその裁判が行われて飼育係の有罪が決定。「可愛がっていたポニーの恨みだ」との主張は退けられたもようだ。
仏紙『Sud Ouest』が伝えているところによれば、ダチョウが動物園の職員に殺されるという事件が起きたのは、フランス南西部のラ・テスト=ド=ビュックにある動物園。1人の飼育係が大きなシャベルを幾度もダチョウの頭に振り下ろす様子を同僚が目撃し、上司に相談して事件は発覚した。だが問題の飼育係は勤務15年間のベテラン。上司が事情を聴いたところ、「ダチョウが無抵抗のポニーを蹴り殺してしまい、ついカッと来てその恨みを晴らした」などと答えたという。
ポニーは38歳と高齢でおとなしく、ダチョウとは檻を共有。ダチョウはたびたびポニーに粗暴なところを見せていたとその飼育係は主張したが、他のスタッフの間でその男の人物評価は低く、動物の世話をする資質に欠けると判断して解雇を決定。虐待死として警察に被害届を提出した。法廷では、ダチョウをシャベルで殴打する際、その飼育係の態度がやけに尊大であったことに注目が集まったもよう。裁判所は男に6か月の服役および損害賠償金約70万円の支払いを命じた。飼育係ともあろう者がこのような動物虐待行為を働いた罪は重い。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)