極東の多くの人々が「西洋人みたいな目鼻立ち」に憧れを持つものの、世の中にはまったくその逆を望む人もいた。超イケメンと呼ばれていたブラジルの若者が、なんと韓流スター風に顔立ちを変えて話題をさらっている。

韓国の「東西大学校（Dongseo University）」への交換留学をきっかけに、ためらいもなく整形手術に挑む韓国人の風潮を知り、それと同時に韓流スターらのキリッとした目元に強く惹かれるようになったと話す、ブラジルはノヴォ・アンブルゴ市出身のXiahnさん（仮名＝25）。このビフォーアフター写真は『g1.globo.com』にて公開されたものだが、やっと手に入れたこの顔立ちが嬉しくてたまらないもようだ。

青い瞳とブロンドの髪はコンタクトレンズやヘアカラーでどうにでもなるが、Xiahnさんはとにかく一重まぶたに強く憧れた。手術を受けたのは祖国ブラジルに戻ってからで、メスを入れた回数はなんと10回。変えてもらったのは主に瞼だが、唇もふっくらとさせ、鼻筋がやや細くなっていることも見逃せない。もっとも多くの美容整形外科医に執刀を断られたというから、メンテナンスに関してもやや前途多難といった感じではある。

Xiahnさんが本名を名乗れないのは、精神療法士である母親がその事実を受け入れ難いとしてひどく動揺してしまったためだ。痛々しい傷跡に紫のアザという顔で会い、母親には大変な心配をかけたという。「もう後戻りは出来ないよ。人はそれぞれに意思や個性があることを理解し、受け入れて欲しい」と辛抱強く訴えたそうだ。現在はIT企業にインターンとして働いているXiahnさん。そちらでも否定的な意見ばかりで、パスポートや運転免許、IDといったものの更新時にもトラブルが予想される。事実、面倒な問いかけを避けるためにサングラスを常用する毎日だそうだ。だがXiahnさんは、「理想の顔立ちをやっと手に入れたんだ。人生は一度きり。好きなことをやって楽しまなければ」と語り、大変満足げだ。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）