同じような事件をこちらでも一体いくつお伝えしてきたことか。SNS投稿が目的で悪戯動画を撮影する若者があとを絶たないが、これに伴い逮捕者も急増中だ。オランダではピエロに扮して人々を襲った男たちが、「ただの悪ふざけ」という釈明など通用するわけもなく法で裁かれた。

今年4月24日、オランダのアムステルダムでピエロに扮した男が人を襲い、斧を持って追いかけるという事件が連続して発生していたが、逮捕された男3人はいずれも「YouTubeへの投稿が目的の悪ふざけだった」と供述。しかし裁判所はこのほど彼らに執行猶予つきの有罪判決を下し、40時間の社会奉仕活動を命じた。

3人組のうちの1人はピエロ役。斧を手に茂みに隠れてターゲットを待った。そして他の2人は撮影者。ビデオを構えてやや離れたところからその様子を捉えていた。運悪くそこに通りかかったのは自転車に乗った男性と少女。絶叫しながら飛びかかってきたピエロに女の子は悲鳴をあげて逃げている。すでに削除されたが、3人はそんな映像をのうのうとYouTubeに投稿していたのだ。

動画サイトで笑いをとろう、そんな軽い気持ちからビデオを手に街に繰り出す若者たち。ターゲットは不運にもその場に居合わせた人々である。その悪質な行為が人々を逆上させたと分かると、「ただのprank（悪ふざけ）だよ。そう怒るなって」と言って逃げていく。先日はある若者が強盗犯に扮してATM利用者を襲ったが、悪戯だと思わない居合わせた人々によりボコボコにされ顔面を骨折して大出血。自業自得だと男は笑われたが、「本当に強盗を目的とした犯行であっても、動画投稿が目的のただの悪戯だ、若者社会の流行だなどと言って許してもらえるのでは恐ろしい」といった意見も相次いだ。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）