さすがは“ロシアンルーレット”が生まれた国というほかない。ロシアのごく一部の若者の間で現在流行しているのは、“バイカー・ルーレット”というやはり命を張ったゲーム。そこで起きた事故の様子を捉えた映像が公開され、あまりにも危険だと波紋を広げている。
こちらの画像は29日、『LiveFocus West』さんが“Russian Roulette Biker Survives Without A Scratch”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショット。モスクワの南東に位置するジュコーフスキーで、緩いカーブの道路を走ってきた白い車がバイクをはねた直後の様子である。車を挟んで立っている、赤いパンツの男性が車の運転手で左側の青いシャツの男性が粉々に砕け散ったバイクの運転手。奇跡的に無傷であったが、その一部始終を対向車線を走っていた車のダッシュボードに備え付けられたビデオカメラが捉えていたのだ。
事故の責任については、バイクを運転していたAleksey Rouhovさん(21)が完全に悪い。左側の茂みから突然道路を横切ろうとしたのだ。実はこの時、Alekseyさんの前には友人のPavel Drabinさん(19)が同じようにバイクを走らせていた。車に撥ねられることなく道路を横切れるか、2人は強運を競う“バイカー・ルーレット”に命を懸けていたのであった。何も知らない車の運転手、Grigorii Amedovさん(49)は地元メディアに「死なせてしまったと思い、心臓発作を起こすところだった」と話すなどひどく動揺したもよう。ロシアンルーレットを生んだ国で、他人にも大変な迷惑をかけるこのような危険なゲームがまた新たに生まれ、警察も頭を抱えている。Alekseyさんが無傷で立ちあがったからこそ紹介できるこの映像。しかし彼らの命知らずで幼稚な行動は決して許されるものではない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)