南米発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【南米発!Breaking News】サッカー界レジェンド、ペレの息子に33年の実刑。麻薬密売およびマネーロンダリングで。

ブラジル・サッカー界が生んだ伝説のスーパースター、現在73歳になったペレ氏の愛息で、やはりサッカー選手として活躍し、「サントスFC」のコーチとなっていたエジーニョ。麻薬密売組織に所属して資金洗浄に関わったとして、このほど裁判所はエジーニョに禁錮33年の実刑判決を言い渡した。

FIFAワールドカップ開幕を待つばかりとなり、サッカーファンの興奮はマックスとなっているブラジルにとっては大変ダーティなニュースである。サッカー界のレジェンド、ペレ氏(本名エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント)の長男で、同氏が在籍した「サントスFC」でゴールキーパーとして活躍した“エジーニョ”ことエドソン・ショルビ・ドゥ・ナシメント(Edson Cholbi do Nascimento=43)に対し、サンパウロ州のプライア・グランデ裁判所が厳しい実刑判決を言い渡したことが伝えられている。

エジーニョは、サンパウロ州警察が2005年6月にある麻薬密売組織へのガサ入れを行った際に逮捕されていた。同被告は自身がドラッグ依存症であることは認めたものの、組織の人間ではないと主張。半年後には保釈金を支払ってリハビリ施設に入所した。ところがその直後、麻薬密売で得たお金のマネーロンダリング行為が発覚して再びの逮捕。裁判官は先月30日、そんなエジーニョを含む5人の被告に禁錮33年あまりの実刑判決を言い渡した。

W杯開催組織委員会にアドバイザーとして参加している父の顔に泥を塗ったエジーニョだが、なんと麻薬密売組織のボスもサントスFCでペレと共にプレーした選手の息子で、揃って“不肖の息子”というわけだ。もっともサントスFC現コーチという身分と財力にものを言わせ、敏腕弁護士を雇っているエジーニョ被告は控訴するものとみられている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)