中居正広の冠番組『中居正広のミになる図書館』が新たな展開を見せている。新企画“中居正広の号外スクープ狙います! SP”の医者編・前半では外科医から「ほとんどの医者は人間ドックを受けていない」との証言や、医療ジャーナリストから「バリウム検診を受ける医者はほとんどいない」といった医療界のヒミツが明かされた。中居正広も随所で「儲けるために、ウソとかもあるの?」など追及して頑張っていた。
麻酔科医はアルバイトで年に2000万円を稼ぐケースもある一方で、大学の勤務医は医師の前に教員であることから収入は予想以上に低い実態がある。年数が短いほど低く、例えば6年目の場合は月収が20万円前後だという。
そんな医療界の実態に迫ったのが6月3日に放送された『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日)の新企画“中居正広の号外スクープ狙います! SP”の医者篇 前半だ。
中でも周囲を驚かせたのが外科医の新見正則先生による「医者なのに人間ドックに行かない」という証言だった。彼は「だって、病気が見つかったら怖い」、「症状が出てから検査してもいいのではないか。コーヒーを飲んでいて胃が痛くなれば検査する」と持論を展開する。
MCの中居正広が「1年に1回人間ドックに行ってるか?」と挙手させたところ、この日出演した医師10名と看護師2名、合計12名の医療従事者のうち該当者はゼロだった。
ただ、他の医師からは「自分たちは具合が悪い時は自分で検査できる」、「胃の検査をやるにも定食的な人間ドックでなく、アラカルト的にピンポイントで検査できる」、「自分でも健康管理をきちんとやっている」から人間ドックを受ける必要が無いと理由が語られた。
「自分たち、医者はそれをできるが、テレビで観ているみなさんは人間ドックを毎年受けた方が良い」と彼らが助言すると、お笑いタレントの劇団ひとりが「自覚症状が出る前に、定期的に検査した方が良い。そういうことですね」と納得した。彼は人間ドックで肝臓の調子が悪いことを早期発見されたことで、重病になるのを避けられた経験があるのだ。
それでも腑に落ちない中居が「そうやって、儲けてるの!?」と疑問を投げかけると、「いやいやいや!」と医師は否定する。彼が人間ドックには「じゃあ、僕らはまだ行かなくていいですね?」と追及すると、その件を言い出した新見先生から「僕らは、直感的に分かるけど、みなさんは分からないでしょう。だから、半分強制的に行った方がいい」とすすめられた。
その後は、医師の健康法や睡眠について話題が盛り上がったが、最後に感想を求められた医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が「医者が人間ドックに行かないのには、実はヒミツがある」と驚きの情報を紹介したことでスタジオが騒然となる。
彼は「消化器科医は胃のバリウム検査をほとんどしない。実は、これは意味が無いと言われているからだ」と明かした。「えー!」と驚きの声があがる中で中居が「なんで、言ってくれなかったんですか!?」と医師たちに詰め寄った。
「だって、聞かれてないもん」と新見先生が答えると、中居はバリウムを飲む仕草をして「げっぷがでないように我慢して『うえっ』て苦しんだのに」と辛そうに訴えた。すると新見先生も「胃カメラで検査するって言った。何もウソは言ってないよ」と返す。
伊藤隼也氏は「バリウム検査は影を撮るもので、全く意味が無いとは言わない」と補足しながら「今の常識は、ピロリ菌の検査と胃の萎縮を見て、症状があれば胃カメラ。これが消火器内科の常識」だという。
さらに彼は「呼吸器外科医の医者は、毎年1回、肺のレントゲンやCTを撮ってはいない」とも明かす。「CTは毎年撮っているとよくないという説もある」からだ。再びスタジオがざわつくと、中居正広が「ちょっと待って! 1回止めて。話が違うよね~!」と不満を露にした。
だが、そこで医師が発した「炭水化物もそうだよね」という言葉で話題が変わった。最後は「炭水化物のとり過ぎは心筋梗塞などの重病を引き起こす可能性がある」という結論で終わったのだ。消化不良な感じもあったが、次回“医者編 後半”ではどのような情報が飛び出すか注目したい。
なお、番組の最後には『今日、話してくれたのは、あくまで医師の方々の個人的な見解です』と注意書きが映し出された。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)