エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】映画『渇き。』で娘役の小松菜奈に中島哲也監督もびっくり。「土屋アンナでもしない。凄い大物!」

話題の映画『渇き。』で主人公・藤島(役所広司)の娘・加奈子を演じる小松菜奈は中島哲也監督が自らオーディションで発掘した。映画のプロモーションで出演したテレビ番組で、その監督が撮影中の小松菜奈の言動に驚いたことを明かしている。「びっくりした。土屋アンナさんでもあんなことしない。もの凄い大物だ」と舌を巻いたというのだ。

映画『嫌われ松子の一生』(2006年)や『告白』(2010年)などを手がけてきた中島哲也監督が次に選んだのは第3回『このミステリーがすごい!』大賞となった深町秋生氏の推理小説『果てしなき渇き』だった。映画『渇き。』のキャッチコピーは、「愛する娘は、バケモノでした。」「あなたの理性をぶっ飛ばす劇薬エンタテインメント!」。バイオレンスシーンも多く、R15+として公開中だ。

6月28日の『王様のブランチ』(TBS系)にその映画『渇き。』から主人公・藤島昭和役の役所広司、娘・加奈子役の小松菜奈、加奈子の元担任・東里恵役の中谷美紀と中島哲也監督が生出演した。

中島監督が「俳優さんたちに(本当に)自由に演じてもらおうと思って作りましたから、撮影自体はすごく楽しかったです」と振り返れば、役所広司も「ヘビーな内容だが、笑いが絶えない楽しい現場でした」と語っている。しかし、役所が「ヘビーな内容」と言うだけに、監督からは「暴力的に」、「人間のエネルギーを出してくれ」と常々言われたそうだ。

役所が演じる主人公・藤島はろくでなしながらも、失踪した娘を命がけで探す純粋な男だ。監督は『嫌われ松子の一生』でもそうだったように、原作を選ぶ際に「主人公が“ろくでなし”で“あまり、考えずに行動する”、“その行動が大体は間違っている”。そういうキャラクターが好き」で、藤島はまさにそれだという。

そんな中島監督にオーディションで見い出されて映画デビューとなった小松菜奈は「周りの噂では、凄く怖いと聞いたが、緊張している私に気づいてくれて、緊張させないようにしてくださったり。本当に優しいんだなと思った」と監督の印象を語った。

ただ、彼女は役づくりの苦労について「加奈子は笑うシーンが多くて笑うのが凄い大変で、素に戻った時に『何、笑ってるんだろう?』と思っちゃうと笑えなくなったりした」と明かすと、先輩女優の中谷美紀が「そうね…」と共感する。

すると、中島監督が現場での小松菜奈について「彼女は凄いんだよ。カメラが回っているのに、『“アハハ”とずっと笑っていて』と指示しても途中で止めて、『ハアっ、飽きたっ』って言うんだ」と暴露。「びっくりしましたね! 土屋アンナさんだって、そんなことはしませんよっ! もの凄い大物だと思った」と感心した。

小松菜奈は苦笑していたが、中谷美紀が「でも加奈子は、普通なら人が笑えないところで笑っていたので、演技が結構辛かったと思う。痛々しい場面でも笑っていたもんね。よく頑張ったね」とフォローしていた。

中谷美紀は映画『嫌われ松子の一生』で中島監督と一緒に仕事しており、かなり厳しく指導されたという。彼女は「もう、泣きながら演じてました。殺してやろうかと思ったくらいですが、今は、本当は愛情がある監督だと気が付きました」と語りかける。

監督はそれに対して「中谷さんだけですよっ、僕の悪口を言うのは!」と返すが、中谷から「悪口じゃないですよ! 愛情込めて言っているじゃないですか!」と詰められてしまった。

スタジオのトークを聞いていても、撮影現場が良い雰囲気だったことが伝わってくるが、すでに映画『渇き。』を観たブランチMCの本仮屋ユイカは「正直なところ、今日は皆さんに会うのが凄く怖かったです」というほど衝撃を受けたそうだ。「叫び声が出そうになるので、タオルを口に当てていた方がいいかも」とアドバイスしていた。

※画像は『twitter.com/fujishimakanako』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)