エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「女優を、辞めろ! 」中谷美紀が罵倒され続けて、ホステスに転職を考えた。

演技派女優として評価の高い、中谷美紀。特に2006年公開の映画『嫌われ松子の一生』は、数々の最優秀主演女優賞を受賞した忘れられない作品のひとつである。しかし、今だから話せるこの映画に対する彼女の思いを、4月4日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)内で語った。

有田哲平(くりぃむしちゅー)は、『嫌われ松子の一生』が大好きでDVDも所有しているほどである。「中谷さんが“この役を演じるために女優になった。”と聞いて、すごく感動したんですよ。」と、有田が珍しく真顔で語った。すると中谷は、「実はそこまで、思ってはいませんでした。」とキッパリと答える。
『嫌われ松子の一生』の監督は、中島哲也。昨年大ヒットした映画『告白』の監督でもある。大変厳しい演技指導で知られ、現場のスタッフや主演俳優に対しても容赦なく罵声を浴びせる。
実際に中谷にも、「何回、同じことを言わせる。」「女優を、辞めろ!」などと毎日のように怒鳴られていたという。
そのため撮影が終わったときは「実際のところ、“ホッ”としたというのが正直な感想。」で、“この役を演じるために女優になった。”ということまで考えていなかったらしい。

「女優を、辞めろ!」と何度も怒られているうちに、「私は本当に、女優を辞めた方が良いのではないか。」とまで追いつめられたという中谷。撮影が終わってからも、「別の仕事をするなら、何ができるのだろうか。知名度を活かして銀座のホステスに、雇ってくれないだろうか。」と本気で考えていたのだ。

そして以前から趣味のヨガについて、本場で体験してみたいと思っていた中谷は単身インドに旅立つ。あれだけ辛い経験(『嫌われ松子の一生』の現場)をしたのだから、インドに行っても大丈夫ではないだろうか―と思い立ってのことだった。現地ではパスポートを盗まれガイドには騙され、散々な目にあった。あるヨガの先生からはヨガには関係ないモノを、しつこく買うように迫られた。そんな経験も「楽しかった。」と中谷は言い、インド人の逞しさやしたたかさに刺激を受け、帰国した彼女は女優を続けていく自信が付いたのだという。

あの薬師丸ひろ子も当時は絶賛された主演作でも、監督に怒鳴られ続けられた映画を「封印したい。」と今は正直に感想を述べている。中谷美紀は再び、中島哲也監督と仕事をすることがあるのか―興味を引くところである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)