今の時代に限ったことではないが、清らかで純粋なハートを持っていると心ない人々の言葉に傷ついてしまうことが多々ある。一方で周囲にことあるごとく罵声を浴びせ、毒舌を吐く人は常に強気。しかも後者こそが、 “健康長寿”につながる生き方だという研究データが発表された。
“毒舌を吐く口汚い人は医者いらず。イイ人なんて目指すな。不平不満があれば遠慮なくそれを口にするべし。”
これが、このたび英スタッフォードシャーにある「キール大学」の心理学博士、リチャード・スティーブンス氏とその研究チームが発表したデータから分かったとんでもない事実。精神衛生上、苛立ちを小出しに爆発させ“ガス抜き”することの大切さは誰もが理解しているが、それは感情と身体の痛みのコントロールにも役立ち、ひいては生命力にもつながるというのだ。
博士は長年にわたり多くの人々の協力を得てライフスタイルを観察し続けたが、もっともそれが著明にあらわれたのはコンピューターゲームでの激しい撃ち合いに参加してもらった時であった。礼儀や品性を心がけているうちは撃たれるばかり。卑語や罵りを口にするにしたがって撃ち方がアグレッシブになり、誰もが強くなっていった。使ってはならないと禁じられている最も汚い言葉こそ、より威力を発揮したという。
博士の出した結論は、もちろん何か壁にぶつかった時にではあるが、遠慮なく卑語を飛ばし、苛立ちを爆発させることが生命に欠かせない強さや闘う力になるということ。その一例として、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主人公となった、実在の男ジョーダン・ベルフォートが挙げられる。抜群のマシンガントークで1987年に一気にウォール街のスゴ腕株式仲買人にのし上がり、痛快なほど「欲」稼ぎ、「欲」遊び、「欲」笑ったこの男は耳障りなほど卑語を連発させたことでも有名である。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)