エステーによるミュージカル『赤毛のアン』のチケットプレゼント告知CM『愛されるアン』編が、5月26日(月)から放映される。それに先駆けてCMの制作エピソードが公開されたが、アン役を務めるモーニング娘。OGの高橋愛はCM撮影中に「思わず泣いてしまった」という。いったい、新婚ホヤホヤの彼女に何が起きたのか。
エステーは、企業活動の一環として1998年から毎年夏にオリジナルミュージカルを主催している。全国8都市で開催する本公演はチケットの販売を一切行わず、観客はチケットプレゼントキャンペーンの応募によってすべてを招待している。今年も北海道を皮切りに、8月17日から“2万人の鼓動 TOURS ミュージカル『赤毛のアン』”10公演を開催する。そのチケットプレゼント告知CM『愛されるアン』編(30秒)を制作した。
17回目となる今年は、昨年の公演に引き続いてモーニング娘。OGの高橋愛がアン・シャーリー役に、ダイアナ・バリー役には新星のミュージカル女優として注目されている綿引さやかを迎える。公演ではキャスト、スタッフ、観客をあわせ約2万人の“鼓動”が今年も夏休みに響き渡ることだろう。
今回の『赤毛のアン』CMは、特命宣伝部長の高田鳥場さんと演出の清家正信氏による「高橋愛さんこそが赤毛のアンではないのか?」という言葉から始まった。
「いっしょにいるとみんな明るくなり、感謝の気持ちが生まれ、何かしてあげたくなる…」これまでの撮影でスタッフが感じてきた高橋愛の魅力は、『赤毛のアン』そのものだと気づいたのだ。そのため撮影現場では、彼女自身のことについて語ってもらった。自分について語る言葉は、アン・シャーリーの言葉でもある。そんな思いを清家氏のカメラの力に託してできあがったのが、今回のCMである。
ロケ地は、日本でいちばん海に近いところにある駅といわれる新潟県柏崎市JR信越線青海川駅の隣にある米山駅を選んだ。ちいさな無人駅で近くには小学校と民家があるだけ、コンビニもない。ホームから見える空と海、どこまでも続く線路。旅立ちをイメージさせる最高のロケーションとなった。
駅ではアン・シャーリーになった高橋愛のグラフィック撮影も行った。突然、清家氏が駅の渡り廊下にベンチを置いてアンを撮影したり、ホームの土手で座るアンの姿など、さまざまなアングルからとにかくスピーディに撮っていくので、高橋も「もう終わりなんですか?」と驚くほど。撮った写真をモニターで確認すると、そこには『赤毛のアン』そのものの世界が広がっており、清家ワールドの素晴らしさにスタッフ一同感動していた。
そんな清家氏が高橋愛に話しかけながらのインタビュー撮影でのことだ。“故郷から東京へ向かう時の思い出、はじめてのオーディションでの話、いつも支えてくれたお母さんの話”などインタビューが進む中で途中、清家氏が今回のCMで使用する音楽を流した。すると高橋愛の瞳から涙が。「音楽が素晴らしくて思わず泣いてしまった」と彼女は後で清家氏に話していた。
高橋愛も泣いてしまうほど『赤毛のアン』の世界を見事に描き出したそのロケーションと、清家正信氏の演出と音楽を是非とも確認いただきたい。CM『愛されるアン』編は、5月26日(月)から放映予定。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)