お笑いコンビ・ナイツが漫才コンテスト『M-1グランプリ』の吉本問題について、あるテレビ番組で不平不満を訴えた。2人の漫才コンテストに対しての不平不満は相当なものだったのではないか。
『M-1グランプリ』といえば吉本興業の主催で創設され、2001年から2010年まで続いた漫才コンテストである。全10回の大会で、吉本興業およびよしもとクリエイティブ・エージェンシー以外の芸人が優勝したのは3回。ますだおかだ(松竹芸能)、アンタッチャブル(プロダクション人力舎)、そしてサンドウィッチマン(フラットファイヴ 注:優勝当時)である。
5月1日深夜放送の『有田のヤラシイ…』(TBS系)で、何度かM-1に挑戦しているナイツ(マセキ芸能社)が、そもそもM-1は「吉本さんが若手のニュースターを生み出す大会」だと女子アナウンサーに代弁させた。
例えば2009年大会のパンクブーブー、2010年は笑い飯が優勝している。どちらも、よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京所属の芸人である。『有田のヤラシイ…』では“自作自演ヒーローインタビュー”と題し、ナイツがインタビューの質問や回答を前もって用意していて、インタビュアーの女子アナとナイツ自身が、実際にそれを演じているのだ。つまり、自分たちが本当に喋りたいことを代弁させている形となる。ここで彼らは「2009、2010年の実質優勝はナイツ」とし、吉本の芸人はいわば“別枠”だとの主張を女子アナにさせた。MCの 有田哲平(くりぃむしちゅー)が爆笑する中、「それは言っちゃダメ!」とわざとらしく謙遜するナイツ。
また2011年から開催されている漫才コンテスト『THE MANZAI』に関しても、過激な発言を連発。第1回の優勝者はパンクブーブー、ナイツは準優勝であった。「第1回目の大会で、吉本が主催で、審査員も吉本の人ばっかりいて、“吉本以外は優勝しちゃいけない”っていうのがあったと思いますけど」とこれは女子アナではなく、ナイツ・塙宣之自らが発言した。
「“リアルなヤツ”入ってますから」と番組冒頭に話していたナイツ。ただ今回でこの話題については封印し、ナイツには別のステージで漫才師のトップを狙ってもらいたい。ビートたけしから「本当の実力で売れたのはサンドウィッチマンとナイツ」と言われたことを誇りにし、もう後ろを振り向かないで欲しいのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)