EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】カレー料理店の多くが食品偽装? 「ラム肉」メニューの5割が別の肉を使用か。(英)

イギリスでこのほど、“ラム肉使用”と表示されたレストランメニューの約5割が「嘘」であると報じられ、物議を醸している。ラム肉に限ったことではないとの意見もあり、日本と同様、イギリスも食品偽装問題に揺れているもようだ。

ヘルシー成分のカルニチンが豊富で、様々な煮込み料理に多用される人気のラム肉。しかし英バーミンガム、ロンドンのカレーおよびケバブ料理を提供しているレストランについて調査が行われたところ、「ラム肉」と表示されているメニューの5割が不当表示だと判明し、物議を醸している。

その調査にあたったのは「Which?」という消費者グループ組織。テイクアウトで検査所に持ち帰った60サンプルについて成分を調べると、4割に相当する24サンプルが牛肉や鶏肉との混合肉であることが判明。また1割からはまったくラム肉が検出されなかった。こうした場合、時には市場に出てはならないとされる汚染された肉が使用されている例もあるため、十分な注意が必要だ。

このたびの調査の責任者であるリチャード・ロイド氏は、調査結果は大変ショッキングなものだとして、「馬肉スキャンダルから1年で、またしても食品偽造の問題が発生しました。政府、地方自治体、英国食品基準庁(Food Standards Agency)はレストランや食肉加工業者をもっと厳しく取り締まるべきです」と述べている。英国食品基準庁も来月から全国的な検査をスタートさせる予定だが、偽装があった場合はその食品の廃棄処分はもちろんのこと、詐欺としての刑事告発に発展する可能性もあるとしている。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)