英ランカシャー州でこのほど、スーパーマーケット『Asda』の鮮魚コーナーで働く50代の女性従業員が、10代少女からお詫びの手紙を受け取った。少女は鮮魚コーナーに並べられていたブリームという大きな魚を一尾手でつかみ、それで従業員をひっ叩いたのであった。世間は今、改めて少年少女のこうした愚行を嘆いている。
米ウォルマートの傘下で、イギリスでは『Tesco』のライバルとして有名なスーパーマーケットの『Asda(アズダ)』。英ランカシャー州アクリントンにある店舗の鮮魚コーナーで2月4日、ローティーンの少女が52歳の女性従業員の顔を魚でひっ叩く事件が発生した。少女は鮮魚コーナーのカウンターの向こうにいた従業員に、「他にはどんな魚があるの?」と尋ねている。しかし従業員が説明しようと少女に近づくと、少女はおもむろにブリームというコイ科の魚に手を伸ばし、それを鷲づかみにして従業員の横っ面をひっ叩き、店から走り去ったという。
ブリームはウロコも元気で生臭い。ローティーンの少女がなぜそのような大魚を手づかみする気になったのかと店側も首をかしげていたところ、店の近くから少女の様子を見つめている少年の存在が発覚した。少年は携帯電話でその一部始終を撮影していたようだが、捕まることを恐れてかやはり一目散に逃げている。
警察はその後、店の監視カメラが捉えた映像を公開したが、出頭してきたのが13歳の少女であったことから、被害者に反省の意を伝えることで法的にも寛大な処分を望める可能性があることを教え、少女に「謝罪の手紙を書いてごらん」と促したとのこと。幸いにも女性従業員が寛大であったことから、その手紙をもって事件は解決となった。少年少女は、オモシロ動画サイトやSNSに投稿する目的でペアとなって愚行と撮影を行っていた可能性が高く、そうした若者の存在はイギリスでも大きな社会問題となっている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)