23日、TOHOシネマズ 日本橋にて映画『それでも夜は明ける』の監督スティーヴ・マックィーンが来日し、女優・木村佳乃とのトークショーが開催された。
ブラッド・ピットが出演のみならずプロデューサーとして名を連ねたことでも有名であり、ベネディクト・カンバーバッチら映画界最旬の豪華キャストがこぞって出演を熱望した本年度アカデミー賞主要部門最多受賞(作品賞・助演女優賞・脚色賞)の映画『それでも夜は明ける』。本作に深い共感を覚えたという木村佳乃は、「今日をとても楽しみにしていた」とスティーヴ・マックィーン監督を前に全身で感激をあらわにした。
木村の海外出演作『ブラインドネス』を観たという監督。今、木村が現れて「一瞬『ブラインドネス(盲目)』になったが言われてあの方だと気がついた。色々なことは忘れても素晴らしい俳優さんのことは覚えているものです、特に女優さんは」と語ると「お世辞でも嬉しい」と木村も嬉しそう。そんな木村に「私はお世辞など言いません。お世辞を言わない人として知られている」とジョークを飛ばし、会場を沸かせた。
2人の娘がいる木村は、冒頭の子供が親と引き裂かれるシーンは「胸が張り裂けそうになった」と監督に伝えた。また「ルピタ・ニョンゴの演技は胸に迫るものがあり、アカデミー賞で彼女がファレル・ウィリアムスと楽しそうに踊っている姿を見てホッとした」と映画にそしてルピタに引き込まれたことを語った。
ロンドン生まれであるスティーヴ・マックィーンと木村佳乃は同郷でもあることから終始息があった様子。監督の作品に「もちろん出たい! オーディションがあれば是非!」と熱望すれば、「オーディションなしで(OK)」と笑顔でジョークを飛ばした。
家族と幸せに暮らしていた男が、突然、財産も名前も奪われ、奴隷にされる。妻と子供たちに再び会うために、11年8か月26日間を壮絶に「生きた」、衝撃と感動の実話。
映画『それでも夜は明ける』は、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国順次公開中。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)